「超大型で非常に強い」台風というから心配だったが、いわきでは一部停電や通行止め程度ですんだようだ。
小川町の山腹にある市立草野心平記念文学館付近ののり面が崩落した。けさの新聞に写真が載っている。周りの景色からして、小川のふもとから市道を駆け上がり、文学館が見えてくるあたりで土砂が市道を埋め尽くした。このへんののり面はときどき、イノシシにほじくり返されている。それが引き金になったか。(実際には前から緩んでいたらしい)
台風21号がきのう(10月23日)朝、いわき沖を通過した。6時過ぎ、ごみネットを家の前の電柱にくくりつけた。生あったかい風が顔をなでる。雨はほぼやんでいる。隣のコインランドリー駐車場に大家さんがいた。店のひさしの看板が一部落下した。それを片づけているところだった。
朝食後、近所に出かけたカミサンが帰って来て言う。「三夜(さんや)川が(地面と)すれすれまで増水している」。三夜川は三面舗装の農業排水路だが、生活排水も流れ込む。県支弁河川として工事が行われた結果、川名を「三夜川」とした(志賀伝吉著『夏井川』)。流路はおよそ5キロ。わが行政区と隣の行政区の境の川でもある。
前日は総選挙があって、投票立会人を務めた。寝不足気味だったので、朝食後、こたつで横になった。そのあと、近所の三夜川を見に行った。カミサンが見たときから1時間以上たっている。水位は地面から50センチ以上も低くなっていた。
三夜川は、最終的には夏井川と仁井田川をつなぐ横川に合流する。夏井川河口は、ふだんは波が押し上げた砂で閉塞している。
台風のときくらいは大水で砂浜がブン抜けているはずだ。様子を見に行った。六十枚橋へは左岸の堤防を、橋からは右岸の堤防を利用した。河川敷は水没したが、橋脚はまだ見えている。河口は? 昔はほぼまっすぐ太平洋とつながっていたが、今は右岸寄りの砂を削って濁水を吐き出していた。
それとは別の場所(昔の河口付近)で、バックホーが砂浜に水路をつくっていた=写真。薄紙のような水が太平洋へ流れていた。重機が出て吐き出し口をつくるのは、夏井川河口ではもうなじみの光景だ。
川の両岸にあるネギ畑が風害に遭っていた。暴風に翻弄されてうねの両側にネギが倒れている。品種改良が進んで、見た目がよく、風にも強いネギが栽培されるようになった。そのネギが倒伏しているとは!
土寄せがしっかりしている畑は、しかし、目立った被害はない。昔野菜のいわき一本太ネギも三春ネギも風には弱い。急に気になって、昼食後、夏井川渓谷の隠居へ車を走らせた。ほぼ全部、ネギが倒伏していた。そのてんまつはまたあとで。
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