いわき地球市民フェスティバルがきのう(10月1日)、いわき駅前のラトブ6階産業創造館企画展示ホールで開かれた。
メーンは「外国にルーツを持つ人たち」による日本語ショートスピーチコンテストだった。きのうは「市内在住外国人」と書いたが、留学生や技術研修生だけではない。日本人と結婚した人、その子どもも出場した。「外国にルーツを持つ人たち」としたわけがわかった。
午前中は「日本滞在3年以上」の5人、午後は「3年未満」の14人がマイクの前に立った。それぞれに表彰が行われた=写真(午前の部)。合間にタイダンスやフラダンスなどが披露された。
14人のうち4人は小学5年生だった。男の子が最初にスピーチした。「妹と買い物に行ったとき、車がスピードを出して通り過ぎた。妹がはねられないか心配になった。車道と歩道の区別を、ガードレールを。大きな公園も欲しい」
3人は女の子。2人は双子だろう。その1人は「きらいなのはハワイアンズと海。ハワイアンズ(の温水プール)は温かすぎる、(いわきの)海は冷たすぎる」。もう1人は「温泉は、はだかになるからきらい」。別の女の子は「一番うれしかったのは(今、いわきで)家族と一緒に住めること」。
スピーチを聴きに来た人すべてが審査員になった。その結果を踏まえながら、主催者側審査員3人(たまたま私もその1人)が賞を決めた。
いわきの価値(気候が温暖・海と山がある・親切など)や課題(公共交通が不便)が、あらためて浮き彫りになるようなスピーチだった。共生社会への一歩は、まず話してみる、外側=異文化の視点に触れてみる。そこからではないか――という意味では、貴重な機会になった。
何人かは地震の怖さに触れた。実際、コンテストが始まる前、突き上げるような揺れがきた。震源は茨城県北部。いわき市平は震度3だった。
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