立春のきょう(2月4日)は午前10時から、中央台公民館で「いわき昔野菜フェスティバル」が開かれる。いわき昔野菜保存会が主催し、終わって懇親会がある。
両方に参加するので、一日早くいつもの魚屋さんへ刺し身を買いに行った。顔を出すなり、若ダンナがいう。「カツオ、あります。(市場で)見たら、よさそうだったので(手に入れました)」。
先客がいた。市職員OBで、主に文化行政畑を歩んだ人だ。「お元気でなにより」「いやいや、なんとか生きているだけ。もう80歳を超えたんだ」「私も(間もなく)70ですよ」「70? まだまだだよ」。80代からみたらそういうことか。
OB氏は魚を決めかねていた。「どうぞお先に」。ではと、持参した“マイ皿”を出す。若ダンナが手際よくカツオの身を切って皿に盛りつける=写真(撮影したのはわが家の台所)。今年(2018年)のわが家の初ガツオだ。
きのうは土曜日で、節分。節分の初ガツオとは縁起がいい。かたちだけ豆まきをして、晩酌を始める。この時期にしては、うまい。いや、この時期だからこそ、とびきりうまいカツオが入荷することがある。拙ブログで確かめた。ちょうど2年前の今ごろ、極上のカツ刺しを口にした。
そのときの様子――。私が顔を見せると、若ダンナが冷蔵庫から赤身の魚を取り出した。マグロかな? マグロなら「マグロですが」というはずだが、黙っている。カツオだった。「銚子沖で獲れたものです」。食べると舌が躍った。“とろガツオ”だった。2月のカツオだから脂はのっていない、と思っていたが、いやぁ、1年に一度あるかないかの絶品だった。
きのうのカツ刺しは“とろ”まではいかなかったが、まずまずの味だった。ほぼ3カ月ぶりのカツ刺しだ。わさび醤油に、おろしニンニクを加える。ニンニクをおろすのも3カ月ぶり。酒が進む。やっぱり、いわきの魚屋でつくってもらう刺し身はカツオが一番だ。
毎日食べたら、まちがいなく通風になる。そうならないために、“週イチ”にとどめている。このくらいのサイクルだと、まず飽きがこない。知り合いに魚屋がいると、一年中、刺し身と魚談議を楽しめる。
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