2018年2月24日土曜日

波立海岸の道路はガラガラ

 夏井川渓谷の隠居から四倉町経由で久之浜町へ行った帰り、波立海岸沿いの旧国道6号(現・県道四倉久之浜線)を利用した。なんだい、この静けさは、車が全く走ってないぞ! 遠くに先行する車が2台見えるほかは、対向車もなかった=写真。日曜日だから? いつもこんなもの?
 並走するJR常磐線の山側に国道6号久之浜バイパス(四倉・六丁目~久之浜・金ヶ沢間6キロ)が建設され、昨年(2017年)2月26日に全線開通した。トラックなどはほとんどそちらを利用している。およそ1年たった今、旧国道は地元久之浜町内に住む人だけの“生活道路”に変わったようだ。

 同バイパスは①津波や越波による通行止めリスクの解消②急カーブ区間の回避による救急搬送の円滑化③交通渋滞の緩和――を目的に建設された。開通して間もない4月1日に国道6号となり、旧国道6号は県に移管されて県道四倉久之浜線になった。

 思い出した。直接取材はしなかったが、昭和47(1972)年8月7~8日、いわき沖を通過した台風13号の影響で高波が押し寄せ、波立海岸の国道6号がズタズタにされた。東北地方太平洋沖地震では津波に襲われた。

 同じ国道6号の常磐バイパスでは、平市街の出入り口から終点・平下神谷までの4車線化工事が進められている。これも間もなく完成し、供用が開始される。

 ここでも4月1日に名称変更がある。常磐バイパスはすべて国道6号になり、今まで国道6号だったところは県管轄の道路になる。小名浜・住吉交差点以北でいうと、旧国道6号はすでに県道小名浜小野線(下船尾交差点まで)、同いわき上三坂小野線(下船尾~平・十五町目交差点)に変わっている。

 いわき市から山形県南陽市に至る阿武隈高地縦断ルートの国道399号は、十五町目交差点が起点だ。4月からは常磐バイパス出口、つまりわが生活圏の神谷が起点になる。国道6号から県管轄の同399号へ。行政区内の歩道の補修などは、国道事務所ではなく県の建設事務所に要望するようになるのか。もう6号ではない――名称変更までに頭を切り替えねば。

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