2018年2月5日月曜日

白菜が届く

 やっと白菜が手に入った。漬け込んでホッとしている。 
この半月ほど、どこで白菜を手に入れるかが悩みの種だった。スーパーへ行くと、4分の1玉200円だ。1玉800円の白菜は漬けたくないな……。逡巡が続いた。

 師走に入るとすぐ、いわき市三和町の直売所へ出かけて白菜を買った。2回目は田村軍小野町の直売所を訪ねた。3回目は、小名浜のお寺の初観音に開催される「かんのん市」で手に入れるつもりだったが……。野菜高騰の折、たちまち白菜が売り切れた。

 しかたない。遠回りしてでも直売所で白菜を買わねば――。沿岸部の田んぼの一角にある直売所で、小さな白菜を2玉買った。1玉200円だという。通常なら100円程度の小玉だが、大きくて安い白菜が手に入る状況ではない。買って漬けた。

 この小玉の扱いを間違えたらしい。いつものように割って干し、葉の1枚1枚に塩をまぶしたが、水が上がったあとも塩がなじまずに残った。浸透圧で白菜がしんなりする量以上にまぶしたか、玉が小さいうえに水分がだいぶ飛んでいたか。いずれにしても、漬物としては失敗だ。

 不出来な漬物も間もなく尽きる。道の駅よつくら港で白菜を250円で売っているという情報をフェイスブックでつかんだ。別の日の朝、出かけたら白菜はなかった。当たり前だ。みんなが欲しがっている。たちまち売り切れたことだろう。「白菜は?」「(生産者が)来るのは午後と言ってたから、持ってくるとすればそのときですね」。いやはや、空振りだ。

 で、800円のしかないかとあきらめかけていたころへ、思いがけず白菜が届いた。「かんのん市」で白菜を売っていた知人が持ってきてくれた=写真。丸大根は一緒に来た別の人からのもらい物だ。知人は車で数分の所に住んでいる。ご主人に会ったとき、白菜がすぐ売り切れた話をした。気の毒がって持ってきてくれたのだった。

 土曜日(2月3日)に漬けたら、日曜日には白菜の上部まで水が上がってきた。けさは全体が水につかりかけている。今週末には食べられるだろう。

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