2018年2月16日金曜日

ペルーの蒸留酒

 無色透明。アルコール度数40度。いわきを離れて福島へ移る若い人と、ミニグラスで乾杯した。「ゲホッ!」。のどに流し込んだ瞬間、2人でむせった。のどに刺激的な味と香りだった。
 あとでネットで調べてわかった。「ピスコ」というペルーのワインの蒸留酒だった=写真。ラベルに「アロマティコ」とある。「アロマテラピー」の、あのアロマだろう。香りの強さがうなずける。

 若い人が旧知の後任者を連れてあいさつに来たとき、たまたまカミサンの知り合いが持って来た。「ウチに置いてても飲まないから」。ときおり、衣類や野菜を持って来る。衣類はリサイクルに回す。野菜はありがたくいただく。木箱入りのピスコもありがたくいただいた。

 ピスコはミニグラス1杯だけにして、あとは若い人が持参した缶ビール、それが尽きてからは焼酎の田苑に切り替えた。

 数日後に田苑が切れたので、恐るおそるピスコを飲んだ。田苑もそうだが、ストレートで口に含み、すぐお湯を流し込んで、胃袋でお湯割りにする。たちまち体がほてってきた。アンデスの山で栽培されたブドウからできたブランデーだけのことはある。

 これをきっかけにピスコを飲むということはないが、瓶のかたちがいい。ナスカの地上絵のひとつ、ハチドリが瓶にプリントされている。デザインに引かれた。飲み終わったら、テレビのそばに飾っておこう。

 事前に調べておいて、能書きをたれながら乾杯したら、もっと思い出深い送別の宴になったかもしれない。

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