2011年8月14日日曜日

保健委員会


中神谷南区=写真=の保健委員を仰せつかった。先日、いわきワシントンホテル椿山荘で平地区保健委員会の総会が開かれ、市長名の委嘱状を受け取った。総会は通常、6月に行われている。震災で2カ月遅れとなった。いわき保健所総務課が行政側の窓口だ。

保健委員会の事業としては①衛生思想の普及と情報の交換②公衆衛生に関する研修会・講習会の開催③公衆衛生に関する調査研究――などがある。委員は行政と地域住民とのパイプ役だという。

これからおいおい勉強を――などと、悠長なことを言っていられる状況ではない。議事終了後、市環境整備課の職員が、福島県の市町村補助事業である「線量低減化活動支援事業」について説明した。

要は、行政区が区内の放射線量を調査したり、清掃・草刈りなど子どもの生活空間における放射線量低減のための活動をしたりする場合、50万円を限度に補助する、というものだ。具体策の詰めを急いでいるところだという。

50万円で空間線量計や高圧洗浄機を買い、さらに作業着やカッパ、ゴーグルなどを調達し、車両の借り上げ料なども見込むことができる。

保健委員には区長経験者もいるらしい。「区長会で市長が8月に線量計を購入すると言ったが、9月になるとはどういうことか」。ほかにも「線量計はバラバラに購入するのか」「既に購入した線量計も補助対象になるのか」といった質問が出された。議事そのものは「異議なし」でも、こと放射線量の問題になると、市のスローモーさを指摘する声が相次いだ。

保健委員は、放射線量の問題に関していえば、区内の“調査隊長”といった役どころだ。調査隊をどう組織し、線量低減活動部隊をどう編成するか。前に県営住宅の児童公園の線量を調べたことがあるが、補助金を使ってやるとなれば公式の活動になる。きちんと記録に残さないといけない。

夏井川下流域に住み、私と同じく保健委員になった知り合い(元同僚)がいる。総会で顔を合わせた。「区長は社長より大変だよ」。区長を経験したらしい。その区長さんと相談しながら準備を進めていくことになるのだろう。

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