2011年8月22日月曜日

物資無料配付会


きのう(8月21日)午後1時から3時まで、いわき市内3カ所(平・小名浜・勿来)で物資無料配付会が開かれた。いわきNPOセンター、シャプラニール=市民による海外協力の会、なこそ復興プロジェクト、ザ・ピープルの4団体が共催した。

平地区はイトーヨーカドー平店4階が会場になった。昼すぎに様子を見に行った。店に併設の立体駐車場は5階まで「満車」の表示がなされていた。初めて屋上駐車場まで駆け上がった。会場に着くとすでに行列ができていた=写真。駐車場が満パイの理由がわかった。

津波で家を流された人、原発事故でいわきに追われて来た人などのうち、民間のアパートなどに入居した人たちが対象だ。雇用促進住宅、仮設住宅への入居者には、すでに無料配付会を実施している。水や食器、食品などが配られた。

シャプラニールは以前に、仮住まいを余儀なくされている被災者・原発避難者に調理器具セットなどを配った。そのあとの生活支援も兼ねて、アパートなどに入っている人に無料配付会の「招待状」(アンケート用紙にもなっているチラシ)を送った。その中の一人がおととい、わが家に来て招待状が届いたことを報告した。

「招待状」を持参した人に物資を配り、困っていることは何か――アンケートをみて新たな生活支援活動を展開する、といった仕組みになっているようだ。

息の長い支援活動を展開するためにも、知らせを届ける、スタッフが訪問する、といったことは欠かせない。それによって支援団体と被災者・避難者との間に信頼の回路ができる。すると、さらに双方が次の段階へと向かっていく手がかりが得られる。

逆にいえば、民間のアパート入居者は孤立状態、てんでんばらばらだ。それを「招待状」がつなぐ。「招待状が来てありがたかった」。わが家に来た人は言った。そういう人たちがわれわれの隣に住んでいるのだ、いわきでは。

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