2017年6月22日木曜日

ネギ坊主を収穫

 きのう(6月21日)は夏至。冬至の「一陽来復」にならえば、「一陰来復」だ。あしたから冬至に向かって夜が長くなる――最も昼が長い日に夜の長さを思って憂鬱になる。冬至には、逆に昼の長さを思って爽快な気分になるのだから、心はいい加減なものだ。ま、私のなかではいい加減でないとバランスはとれないのだが。
 きのうはまた、東北南部の梅雨入りが重なった。平年より9日遅い。午後も遅くなって大雨になった。風も吹いた。いったん風雨がやんだかと思ったらぶり返し、夜9時前になってやっと静かになった。

 縁側の軒下で、レジ袋を開口してネギ坊主を干している。干し始めたら、天気がぐずつきだした。湿って、乾いて、また湿って……。ここはネギ坊主が乾ききり、種がこぼれるまでがまんするしかない。

 夏井川渓谷にある隠居の菜園に、採種用の三春ネギを数本残しておいた。春になってネギ坊主が形成された。行くたびにチェックしていたら、日曜日(6月18日)、黒い種がのぞいていた=写真。種がこぼれる前に収穫しないと、というわけで、ネギ坊主を刈り取り、わが家に持ち帰って陰干しを始めた。

 採れる種はたぶん、いつもの半分だろう。ネギ坊主の数が少ないのだから。でも、秋に苗床をつくり、種をまくときに少し間隔をあければいいことを、今年(2017年)のネギ苗で学習した。“点まき”に近い方が、太い苗ができる。密にまけば間引きが必要になる。間引きを怠った苗は線香のように細い。

 なによりもまず種の確保が大切――失敗を繰り返すたびに、そのことを思う。「持ちネタ」と同じで精進を怠れば、簡単に「種切れ」になるのだ。種は少なくてもいい。種を確保し、秋にまき(三春ネギは秋まき)、初夏に定植して、翌年またネギ坊主ができれば、種は継承できる。乾燥剤とともに種を小瓶に入れて冷蔵庫に保管すれば、ひと安心。それまでもう少しだ。

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