2018年9月1日土曜日

プラスチックごみ

 ごみ集積所が家のそばにある。一番近いので、わが家で管理している。週末はごみネットを引っ込める。たまたま火曜日(8月28日)、カラス除けのごみネットが1.5メートルほど、ナイフで切り裂いたように破けているのがわかった。カラスにつつかれて穴が開いたところもある。犯人はカラスか。
翌水曜日は小型家電金属類(6週間に1回)と容器包装プラスチックの日。とりあえずガムテープを両側から張って、カラスの目をごまかした。が、午後には雨に洗われて、テープがはがれた。カミサンがあとでタコ糸でかがった=写真。木曜日は可燃ごみの日だが、さいわいカラスにつつかれることはなかった。

コミュニティ(地域社会)は“ゴミュニティ”。ごみ問題がうまくいっているコミュニティは平穏だ。その“ゴミュニティ”で暮らしている者としては、このごろ、「マイクロプラスチックごみ」(5ミリ以下のプラスチック片をいうそうだ)がとても気になる。多くは暮らしの現場から放出されたプラスチック類がそうなるのではないか。

今、目の前に「生わさび」がある。容器はプラスチックだ。この容器が自然界に捨てられると雨風にさらされ、太陽の熱と紫外線を浴びて劣化・分解し、下水~川~海へと至って、最後はマイクロプラ片になって海上を漂う。それが魚類の体内に蓄積され、やがて魚を食べる人間の体内に――という悪循環が懸念されている。

わが家では、生ごみは夏井川渓谷にある隠居の庭の畑に埋める。畑の土を掘り起こすと、薬の容器やレトルト食品の切れ端が出てくることがある。いつの間にか流し台のごみ受けに入り込んだものが、腐りもせずに土中で眠っているのだ。これも、長年月の間には海へ流出してマイクロプラ片になる。それを防ぐには、とにかく回収して燃やすごみか容器包装プラスチックとして出すしかない。

身の回りにはマイクロプラ片になりうるプラスチック製品があふれている。眼鏡、ペットボトル、ビニールテープ、ボールペン、はえたたき、レジ袋……。

日曜日にはカツオの刺し身(冬場はほかの刺し身)を食べる。魚屋へはマイ皿を持って行く。それで、年に50回余は発泡スチロールの皿をもらわないですむ。家の周りに落ちているプラ片はこまめに拾う。個人でできることは使用を減らす・捨てない・拾う――こんなところだろうか。

同時に、わが家からプラスチック類が海へ流れ出るという想像力を持つこと、これがうまい魚を食べるためには欠かせない。

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