2012年2月9日木曜日
猫3+1匹
猫が3匹、石油ストーブと石油ヒーターの前にいる=写真。ストーブもヒーターも火がついている。ふすまを取り払った6畳プラス4畳半の居間は、電気ごたつだけでは間に合わない。
正確にいうと、電気ごたつは使っていない。やぐらの裏全体に電熱線が張り巡らされている。この熱が人間の足を、中にしのびこんだ猫を温める、だけならいい。上のテーブルにまで熱が伝わる。冬でも刺し身を食べたい人間には、「なんだい、このこたつは」となる。アイスクリームもすぐとける。
安物買いの銭失いとはこのことだった。で、こたつはオフにしたまま、床に電気カーペットを敷いてこたつの中を温めている。こたつそのものは昼の仕事机、夜の食卓だ。
そんなこたつにもぐりこんでいるからか、猫どもはときどきこたつの外に出る。出れば今度はストーブかヒーターの前で暖をとる。3匹がそろってそうしているのは珍しい。
(いわきは今が寒さのピークだ。屋外にある水道管は、朝のうち水が出ないときがある。2月4日にはお湯が出なくて朝風呂をあきらめた。例年になく寒い。だからだが、灯油の減り方が早い。仮設住宅や民間借り上げ住宅ではどうだろう。事情はもっと厳しいかもしれない)
猫は、写真の奥の茶トラが最古参の雄。老衰が進行している。右目が白くなった。真ん中はターキッシュアンゴラ系の雌。どういうわけか、食べては吐く、を繰り返している。手前が若い茶トラの雄。あちこちににおいづけをする。おかしな猫ばかりだ。
猫の雄同士の関係は――。おととしまでは、若い茶トラが古株茶トラに威嚇され、小さくなっていた。今は対等の関係だ。それでスリーショットが実現した。このほかに、縁側で日向ぼっこをするノラがいる。カミサンと義弟がえさをやる。家猫以上に太っている。
私は、「猫は飼っても1匹だけ」派。それ以外、カミサン、カミサンのきょうだい、わがせがれたちは猫かわいがりをするほうなので、際限がない。内にも外にも猫がいるという状況では、ときにかんしゃくを起こさないことには心のバランスが保てない。
このくそ寒いときに若い茶トラが居間のガラス戸を開けて外へ行く。寒気が入り込む。「ケツヌケめ、開けたら閉めろ」と怒ってもしようがないのだが、やはり腹が立つ。
で、お仕置きのためにときどき、かぎをかけて入って来られないようにする。と、猫がガラス戸をカリカリやる。カミサンが気づく。猫になりかわって逆襲が始まる。「あんたも酒を飲みに行って遅くなったときに、かぎをかけて入れないようにしてやるから」
きのう(2月8日)は縁側で日向ぼっこをしていたノラを追っ払い、白菜を干した。夕方にはカメに漬け込んだ。なにがあってもきょうは白菜を漬ける――朝の決心が夕方には安心に変わった。そんなときには猫もかわいいい生きものに見える。
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