2012年2月20日月曜日

見守りネット


いわき市が進めている「あんしん見守りネットワーク活動事業」の事例発表会が土曜日(2月18日)午前、市文化センターで開かれた。区長さんから声がかかったので、ほかの役員さんとともに参加した。

資料によると――。少子高齢化や地域コミュニティの希薄化に伴い、地域で孤立する高齢者が増えている。このため、高齢者が地域の中で孤立することなく安心して住み続けられるよう地域住民による見守り活動を展開し、高齢者の自立した生活を支えるとともに、地域における助け合いの心を育み、住みよいまちづくりを進める、のが目的だ。

要するに、地域の“見守り力”で高齢者の孤独死を防ごう、ということだろう。平成21年度から23年度までの3年間はモデル事業として実施しており、新年度からは市内全域に事業を拡大することにしている。そのための勉強会でもある。

先行3地区の高齢者見守り隊長が事例を発表した。見守り隊のメンバーは区長(行政嘱託員)、区の役員、老人会代表、婦人会代表、民生委員などで、声かけ活動を通して関係を深め、成果をあげている。3・11後、高齢者への支援物資配付や給水活動などを展開した隊もある。

地域包括支援センターが窓口になる。同センターは、NPO法人地域福祉ネットワークいわきが市から委託を受けて運営している。区の役員として福祉分野の話を初めて聴き、地域包括センターとのかかわりも初めてわかった。「地域ケア」という言葉が少し身近なものになった。

事例発表会を終えて外に出ると、陽光がまぶしかった。美術館のガラス窓に青空が映っていた=写真。宿題の大きさ・重さを思った。

“見守り力”はどうしたら鍛えられるか。まずは高齢者がどこに住んでいるかを把握する。次に高齢者との関係づくりを進める。それとなく声をかけていくには「地区のたより」を発行してじかに手渡すのも有効だとか。自治会による「ケアのジャーナリズム」を実践するときがきたようだ。

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