2012年2月11日土曜日

街にも雪が


昨夜(2月10日)は驚いた。いわき芸術文化交流館「アリオス」を出ると、ぼたん雪が降っていた。山間部はともかく、いわきの街に雪が降るのは珍しい。あわててあしたの予定を思い浮かべた。

プロジェクトHUKUSHIMA!IWAKI!!が上映会とトークショーを開いた。ハワイに住む日系人が、福島出身の曽祖父が運んだ太鼓を受け継ぎ、マウイ太鼓クラブを結成した。その活動を追ったドキュメンタリー映画だ。タイトルは「100年の鼓動――ハワイに渡った福島太鼓」。

ラトブ2階にある交流スペース「ぶらっと」のスタッフ・ボランティアが受付の手伝いをした。プロジェクトHUKUSHIMA!IWAKI!!のメンバーとも先日会って、新しいつながりができた。見ることでプロジェクトの活動を支援することになる、と思って出かけた。

トークショーではハワイのこと、「ボンダンス」(盆踊り)のこと、福島・いわき・ハワイアンズのことなどが語られた。

ハワイの日系人社会では7~8月の週末、場所を変えながら「ボンダンス」が行われる。太鼓クラブはマウイの「ボンダンス」に欠かせない存在だ。福島では失われてしまった「盆踊り」の“古形”が、先祖への敬愛が望郷とともにハワイに残り、ハワイのフラダンスがいわきに根づいたという不思議な因縁を思った。

昨年の夏、福島の高校生がマウイに招待され、ホームステイをして心身をいやした。映画に出てきた太鼓クラブとも交流した。そんな話が客席から出た。

トークショーが終わったのは午後9時前。雪がいつ降り出したかはわからないが、公園の芝生はすっかり白くなっていた。夜更けにはやんだ。とはいえ、山間部へは車を出せない。夏井川渓谷も銀世界だろう。雪上の足跡(たぶんタヌキ)=写真=も雪に埋まり、しかし今朝は新しい足跡ができたことだろう。

0 件のコメント: