日曜日(6月10日)、夏井川渓谷の無量庵へ出かけた。庭の畑を見る。家の周りを見る。と、行くたびに“異変”を知る。ワンダーランドだ。
カミサンが、台所の上の屋根の雨樋にたまった「コケ」を取るように、という。見れば「コケ」ではない、カエデの実生だ。物置から三脚を持ち出し、移植ベラで雨樋を埋めていた枯れ落ち葉と泥をすくってごみ袋に入れる。終わって三脚を片づけようとしたら、「変なムシ」がブラブラしていた=写真。
無量庵は、義父が隠居用に建てた。が、義父母とも隠居せずに亡くなった。生前、「管理人」を引き受けた。それから17年がたつ。最初の年(1995年)の1月17日に阪神・淡路大震災が起きた。3月20日には地下鉄サリン事件が発生した。5月末、「管理人」になった。そして昨年の東日本大震災、いや原発震災だ。あまねく放射性物質が降り注いだ。
今は6月中旬。無量庵へ出かけるのには理由がある。採種するための、三春ネギのネギ坊主が熟して、黒い種をのぞかせていないか。定植したネギ苗が倒れていないか。まだ黒い種子が見えず、苗も「胴縄」を張ったおかげで倒れていないとわかれば、あとはやることがない。言われた通りに、雨樋の枯れ落ち葉を取った。
帰宅して、気がかりな「変なムシ」をネットで調べた。脚は8本。クモの一種と見当をつけて検索したら、オナガグモとわかった。夏井川江渓谷に通い続けて初めて見るクモの仲間だ。クモを食うクモだとか。
気がかりが、もう一つ。ごみ袋にためた雨樋の枯れ落ち葉と泥の放射線量だ。無量庵の雨樋吐きだし口は、壊れたものも含めて5カ所ほど。線量は毎時1マイクロシーベルト前後。ごみ袋に集めたものはどのくらいになるか。次に行ったとき測って、高い数値が出れば土を掘って埋めるしかない。
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