2012年6月14日木曜日

焼き鳥


月曜日と木曜日の週2回、移動販売の焼き鳥屋さんが隣のコインランドリー駐車場にやって来る。香ばしいにおいがわが家に進入してくる。最初は我慢したが、一度買ったらタガがはずれた。人が来たり、カミサンが忙しかったりしたときに、酒のつまみにする=写真

呑み助だから、一日をしめくくる晩酌のためにはたらく――という意識が強い。つまみにはこだわらない。出てくるものをありがたく口にする。日曜日だけは、夏場はカツオの刺し身と決めている。カミサンが手抜きをできるのと、いわきに住む幸せを感じられるからだ。

いわきの人間はとにかくカツオの刺し身をよく食べる。刺し身の消費量は日本一だろう。“原発震災”がなければこの時期、毎日のようにハマにカツオが水揚げされる。が、震災以来、この流れが止まった。

カツオの刺し身は、車で5分ほどの魚屋さんで買う。水曜日が休みだ。その日、急に客人が来たときには、スーパーへ行く。きのう(6月13日)はスーパーに走って一筋(4分の1)を二つ買った。切り方は魚屋さんへ通ううちに覚えた。

そうだ、スズキの刺し身もある。広野町の歯医者さんが沖釣りをし、内臓を取ったものを、ときどき奥さんが届けてくれた。おかげでスズキを三枚におろし、刺し身にするワザを覚えた。あら汁がまたいい。さっぱりしている。

あら汁はカツオが主流だが、ホウボウ、ヒラメはスズキと同様、さっぱりしていて上品な味がする。魚屋さんと仲良くしていると、たまにこうした余禄がある。といっても、今はすべていわき以外に水揚げされたものだ。半分むなしい話ではある。

焼き鳥に戻る。手羽、もも、皮、にんにく、軟骨、ねぎま……。カツオの刺し身と同様、「週一」になりそうな感じがする。食べ慣れる怖さか、これも。

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