2012年6月10日日曜日

梅雨入り


夏井川渓谷は「阿武隈高地森林生物遺伝資源保存林」だ。「緑の宝庫」であると同時に、「虫の王国」でもある。6月1日午後、三春ネギの苗を植え終え、帰宅しようと車に乗り込んだら、アブが入りこんできた=写真。今年初めての出合いだ。

夏場、車の窓を開けておくと、ちょくちょくこんなことが起きる。運転中であれば事故を起こしかねない。助手席の窓も開けて、車内にある冊子などを使って外へ追い出す。渓谷の水は清流、そのあかしがアブ、そしてブヨだ。清流ゆえに厄介な虫がすんでいる。これに蚊が加わるから、夏場はいよいよ虫除け対策が欠かせない。

きのう(6月9日)、東北南部が梅雨入りをした。前日、九州北部から関東甲信まで一気に梅雨入りをしたと思ったら、たちまち東北南部まできた。雨の一日、梅雨だな――思った通りになった。

東北南部の梅雨入りは昨年、べらぼうに遅かった。6月21日だった。それに比べたら今年は平年(6月12日)より3日早いだけ。いつもの梅雨入りといった感じだろうか。

梅雨を前に、無量庵の庭の草を刈ってもらった。タイミングとしてはよかった。漏水していると思われる水道管についても、やっと点検・修理をするめどがついた。ツチグリの幼菌(マメダンゴ)も庭の土中で形成されているだろう。珍味だが、今年は採らない。2年続けて掘り出したから、1年は休んで菌を増殖させることにしようと思う。

夏井川渓谷ではこの時期、アヤメやニッコウキスゲが咲く。アヤメはすでに開花した。ニッコウキスゲは5月末には開花するのだが、今年はまだ見ていない。ホタルブクロやオカトラノオも続いて咲きだすだろう。

今年は、梅雨入りと聞いて雨に濡れた野の花が思い浮かぶ。去年は花どころではなかった。少しは気持ちに余裕ができたか。

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