昼食は冷やし中華だという(わが家の話です)。マヨネーズが用意されてある。いわきの人間にとっては、冷やし中華にマヨをかける、というのは当たり前のこと。カミサンが皿に麺を盛り、キュウリその他をトッピングした。そこへマヨを円を描くようにかけた=写真。
しばらく前、郡山に本社がある近場のラーメン店へ行って冷やし中華を注文した。お昼どきで、客が次から次に入ってくる。テーブルに届いた冷やし中華を見て思わずうなった。「マヨが付いてない。郡山流か、ここは」
しかたがない、食べたが舌と気持ちがぼそぼそしていけない。麺がするっとのどの奥に入っていかない。いわきの人間には、マヨをからめない冷やし中華は冷やし中華ではないのだ。マヨを添えるいわきバージョンをつくってほしいよ、まったく――食べながらそう思った。
日曜日(6月24日)の昼、わが家の近所の中華料理店で冷やし中華を食べた。マヨが添えられていた。地元の店だから当然だ。マヨがあることで落ち着いて食べられた。
食文化は一律ではない。土地によって異なる。チェーン展開には単一の味が効率的かもしれないが、メニューによってはそれになじまない人・地域もある。「マヨがない」とぶつぶつ言いながら、冷やし中華を食べたくない。
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