「ハゲ毛(もう)!」。これは疑似孫から疑似ジイへの、「父(ジジ)の日」前日の応援メッセージ=写真。ざっと半月前の話。一日早く一家がやって来て、「父(ジジ)の日」を楽しませてくれた。「いっしょにハゲ毛(もう)!」は少学5年生の妹(右)、「いっしょにはげもう」は中学1年生になったばかりの姉(左)の作品だ。
2人がまだ幼いころ、といってもちょっと前のことだが、私のバーコードのような頭と満月のような腹に興味を持った。指で腹をちょんちょんとつついたこともある。酒盛りをする大人たちのかたわらで、せっせと画用紙に鉛筆を走らせる。で、最新作がこの「ハゲ毛!」。上手なものだ。特徴をよくつかんでいる。
なにに励むのか。やることは三つ。カネをもらってやっている仕事が一つ。これは手を抜けない。区内会、そしていわき地域学會の仕事。それにもう一つ。「シャプラニール=市民による海外協力の会」がいわきで被災者の支援活動をしている。その手伝いを、時々。このごろは、約束をたがわないように手帳を開いて予定を確かめることが多くなった。
毎月、わが家の隣にやって来る移動図書館から借りた本のなかに、正高信男著『団塊のジジババが日本をダメにする』がある。結構、辛辣な本だ。「自分のDNAを受けつぐ者には、金銭も愛情も降る星のように注ぎ込み、それでいて天災で本当に助力を必要としている子どもには目を向けようとしないような心情」の持ち主が団塊の世代なのだとか。
著者は1954年生まれのサル学者。団塊の後発組の一人だ。欧米人は孫育てに熱中するわけではない、養子を育てるのだという。「実際問題として、養子縁組を必要とする子どもがたくさんいるにもかかわらず、彼らはそこに目を向けません。団塊の世代のジジババが、いかに社会的な関心事に無知であり、利己的なのかを物語っています」
いきなり養子問題を突きつける。難くせをつけられているような思いだが、まだ読み始めたばかり。投げ出すのは早い。ここは疑似孫の応援メッセージを胸に読み続ける、と決めた。とにかく一緒に励もう、である。
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