この時期、場所によって道端を黄色く埋めつくす花がある。「雑草好き」さんに教えられた、特定外来生物のオオキンケイギク(北アメリカ原産)だ。街への往復に利用する道路沿いにも1カ所、花で黄色く染まる斜面がある=写真。昔、そこで工事が行われた記憶がある。そのあと、黄色い花で覆われるようになった。緑化に利用されたのだろう。
国道6号バイパスにも部分的に“花園”ができる。わが散歩コース、夏井川の河川敷にもピンポイントながら、黄色い花が咲く。
ネットで調べたら、オオキンケイギクは2006年、特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止された。カワラナデシコなどの在来種に悪影響を与える恐れがあるのだという。緑化を急ぐあまり、土地の生態系への配慮が後回しになった。
いつの間にか日本に侵入してきた、同じ北アメリカ原産の特定外来生物にアレチウリがある。秋口に一部、夏井川の堤防を覆い尽くす。河川敷の樹木が2本、このつる性植物にすっぽり覆われたことがある。樹木は、草花もそうだが、光を遮られるとどうなるか。枯れるしかない。
生態系に悪影響を及ぼす外来種はと見ると、わが散歩コースだけでもニセアカシア、ニワウルシ、セイタカアワダチソウ、イタチハギと枚挙にいとまがない。
イタチハギは、上流の夏井川渓谷でのり面緑化に利用されたことから、その存在を知った。名前がわかると、下流の河川敷にもあるは、あるは。名前の知らないものは見えない、見ようともしない。その意味では、私の知らない侵略的な外来生物がまだまだたくさん道路沿いや河川敷にはあるのだろう。
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