あるコンビニに車を止めたら、目の前のガラスに「お客様各位」と題して、こんな内容の紙が張ってあった。「家庭ゴミの持ち込みがあまりに多い為、店外ゴミ箱は撤去させて頂きました。皆様のご理解とご協力の程、……」=写真。「撤去」の字は赤色の痕跡をとどめているだけ。紙が張られてだいぶたつために、日に焼けて色が飛んだのだ。
自分でコンビニへ買い物に行く。車で出かけたときにカミサンの買い物を駐車場で待つ。外に設置されているゴミ箱を利用する人の姿が目に入る。車から持ち出したレジ袋を入れて店に入る人がほとんどだ。
コンビニで売っているカップヌードルにお湯を注いでもらい、駐車場にべたりと座りこんで食べている若者がいる。そういう若者流の食事のあとに空き容器を店外のゴミ箱へ、というのならわかる。あるいは、缶コーヒー・ジュースなどを買って飲んだあと、ゴミ箱へ――。そうではないからゴミ箱撤去となったのだろう。
区内会の役員になったことで“当事者意識”が生まれてきたからかもしれない。どこであれ、道路沿いの“景色”に目がいくようになった。カーブミラーが立っている。見通しが悪く、車の交差も難しい、ぶつかりそうになる――で、市に要望してカーブミラーが立った、と今はわかる。側溝のコンクリート蓋1枚が新しくなるのにも、それなりの経緯がある。
このところ週2回、家の前にあるゴミ集積所でカラスとたたかっている。いっときよりだいぶよくなったが、カラスが生ごみをつつく。ゴミネットをかぶせたり、“かかし”を立てたり……。そんなこともあって、コンビニ経営者の心情がよくわかる。
ゴミ集積所、あるいはゴミ箱を管理する人間がいる。回収する人間がいる。処理する人間がいる。ゴミを出す人には、出したら終わりではなく、その先までの想像力が要る。
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