11月に入ったとたんに、冬将軍の先兵がやってきた。きのう(2日)は朝から北風が吹き、夜に入ると一時、強まった。わが家の玄関の戸が一日中鳴っていた(古い家で、あちこちゆるんでいるのでそうなる)。
早朝はまだ風もなく、青空が広がるなか、大きな雲のかたまりが西の阿武隈の山の向こうから東の太平洋へと延びていた。いつものように海からのぼったばかりの朝日を背に夏井川の堤防を散歩していたら、対岸・山崎の專称寺の裏山から虹が立った。さらに進むと、虹の出どころが見えた=写真。
虹が立つ前に、雲の下の山がかすんでいた。雪には早い、風花でもない、天気雨(時雨)か――そんなことを思いめぐらしながら歩いていたのだった。
虹はかなたに立つもの、そのかなたに思いをはせるもの。しかし同時に、虹をつかみたい、虹が発生しているところへたどり着きたい、という思いもずっと抱いていた。
その思いが今度満たされた。すぐそこから立ったのだ。といっても、写真を拡大し、グーグルを眺め、実際に車で堤防を走って、このへんだと推測したにすぎないのだが。
虹を見た場所は平中神谷、虹が立った場所はそこから1キロほど上流の平塩。屋敷林と屋敷林の間から虹が発生したのが、虹の手前(日陰)と奥(日なた)の色の違いでわかった。虹のそばをハクチョウが2羽飛んで行った。ハクチョウは朝晩、中神谷の上空を行き来するようになった。虹に突っ込んだら、一瞬、そこだけ色が散ったかもしれない。
11月1日にこたつを出した。年賀状も発売になった。いよいよ秋が深まってきた。今朝も風が強い。散歩は休み。
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