4月から月に1回、行政区域内=写真=の放射線量を定点10カ所で測定し、結果を回覧している。11月の測定をしたのに合わせ、これまでのデータを整理してみた。
4月から11月まで8回測定したわけだが、なにが読みとれるか。まずいえるのは、線量が低減傾向にあることだ。放射性セシウム134は半減期が2.1年、セシウム137は30年。セシウム134は、来春には半減する。低減傾向はその流れを反映しているのだろうか。
4、5月は毎時0.2マイクロシーベルト以上だったのが、6月に入ると0.1台にとどまるポイントが出てきた。10地点で高さ1cm、1mの線量を測るから、記録されるのは20ポイント。その後、0.1台が増え始め、10~11月は7~6ポイントで0.2を切った。
高さ1mの、4月と11月のデータを単純に比較すると、11月は5地点で15~18%減、ほかも20%、10%、2%減だった。
なかに県営住宅集会所がある。雨樋の吐きだし口2カ所をチェックしている。軒から柱に沿って垂直に垂れる樋が壊され、雨水が垂れ流し状態だった。6月のチェック後に取り換えられた。こちらも劇的に線量が下がった。
「放射線・除染」講習会のテキストを読んで知った言葉だが、線量の低下の一因に「ウエザリング効果」というのがある。風雨などによる「自然要因の減衰」だ。「放射性物質の物理的減衰」とは半減期のことだろう。数字を記録し、解釈し、それに一喜一憂をする、そんな状況に身を置いている情けなさ、悲しさ、むなしさ、腹立たしさ。
0 件のコメント:
コメントを投稿