2015年9月12日土曜日

モミタケ

 夏井川渓谷を貫く県道小野四倉線はきのう(9月11日)正午、前日午後3時からの全面通行止めが解除された。小さな落石はいつものこと。強い雨になると、「落石崩壊の恐れ」があるために予防的に道路が封鎖される。けさは久しぶりの太陽。まずは日常が戻った。というわけで、秋のキノコの話を、と思ったら、東京湾を震源とする地震だ。調布市で最大震度5弱とか――。
 8月中旬から続く曇雨天は、山のキノコにはどうだろう。野菜には低温と日照不足が痛いが、キノコにはいい刺激、おしめりになっているのではないか。9月に入るとすぐ、いわきキノコ同好会の仲間から連絡が入り、モミタケが2個届いた=写真。大は傘の径が25センチほど、小は大人のこぶしを二つくっつけたくらいの大きさ。閼伽井嶽(標高604.9メートル)産だという。

 この20年の間に同好会の仲間から、モミタケを採った話は聞いても食べ方は聞いていなかった。自分には無縁のキノコというものがある。マツタケ、コウタケ。モミタケもそうだ。どんなふうにして食べるのか――ネットで食べ方・味(食感)などを調べた。
 
 野生キノコは原発事故が起きた年の9月15日から、摂取・出荷制限措置が取られている。調理するつもり、食べるつもりになってシミュレーションをする。
 
 傘の開いたモミタケも、地上に現れたばかりのモミタケもしっかりしている。傘と柄(茎)では食感が微妙に違うらしい。傘はやわらかい。アワビのような食感といわれるのは柄の方か。

 産地の閼伽井嶽では、原発事故の起きた2011年10月初めに同好会のキノコ観察会が開かれた。林内の放射線量は当時0.35前後だった。それからほぼ4年。線量はだいぶ低くなっているのではないか。

 先日届いた同好会の会報第20号に、行政のデータを基に同好会が採取し、測定機関に測定してもらったいわき市内の食菌の放射線量データ(平成26年分)が掲載されている。不検出から最大1万3210ベクレル(コウタケ)まで、種・場所によって線量は異なる。

 よくいわれるのだが、キノコは測定するだけの量を確保するのが難しい。希少種は特にそうだ。1、2個しか採れなかったために測定したら、食べられるキノコがなかった――なんて悲喜劇を生む。
 
 さて、今夜は夏井川渓谷の隠居でミニ同級会が開かれる(東京方面からちゃんと来られるだろうな)。というわけで、明日曜日(9月13日)のブログは休みます。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

自家消費食品の放射能検査・・・・今はそのままの形状で検査できますよ。時間も10分ほどで。  関係者です

タカじい さんのコメント...

ありがとうございました。