土曜日(9月24日)の夜、夏井川渓谷の隠居でミニ同級会を開いた。いわき市内外から8人が参加した。父親が千島列島北端の占守(しゅむしゅ)島にいたことがあるという仲間が初めて加わった。
メーンデッシュは二皿の刺し身。行き付けの魚屋さんにカツオ=写真=と、サンマその他の盛り合わせを頼んだ。「なにか持っていくものは?」。連絡をくれた仲間には、いわき産の梨を持ってきてもらった。カツオ、サンマからの連想で、梨があれば「いわきの秋の味を楽しむ会」になる。
カツオは、魚屋さんが太鼓判を押した。サンマの刺し身はこの秋初めてだ。ひとくさり説明したあと、にんにく醤油で食べてもらう。魚屋さんが胸を張るだけのことはある。甘い(うまい)。カツ刺しの大皿が空になるのにそう時間はかからなかった。大皿ふたつといっても、8人には少し足りなかったようだ。
隠居でミニ同級会が開かれると、カツオの刺し身を用意する。いわきといえばカツ刺し、カツ刺しといえばいわき――そんなふうに思ってもらえたら、と考えてのことだ。なにしろ、生カツ刺しのうまさを知っていわきに根を生やした人間だ。仲間にもカツ刺しを自慢したくなる。
8人のうち4人は8月、ロシア(サハリン・ウラジオストク・ナホトカ)の旅に参加した。ビール・焼酎・日本酒のほかに、ウオツカの小瓶が出た。宴の夜は更けるにつれて北方の島の話で盛り上がり、父親が樺太(サハリン)、占守島にいたという2人がさしで話し始めたころから記憶がなくなった。
早朝、背中が寒くて目を覚ましたら、全員がタオルケット1枚で雑魚寝をしていた。1人が食器を片づけ、1人が持参したうどんをゆでて朝食用に出してくれた。おかげで軽く後始末をすませ、雨戸をしめただけで撤収することができた。
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