2016年9月30日金曜日

バングラ風カレー

 バングラデシュ風カレーの料理教室兼フェアトレード学習会がおととい(9月28日)、いわき市中央卸売市場料理研修室で開かれた=写真。市のホームページで市場のカレンダーを見ると、この日は「臨時休業日」。当初は生協のパルシステム福島いわきセンターで開かれる予定だったが、参加者(生協会員)が予想以上に多かったため会場が変更された。
 パルシステムが食材を提供し、シャプラニール=市民による海外協力の会のスタッフが講師を務めた。シャプラは東日本大震災直後、いわきへ緊急支援に入り、パルシステムとも協働して活動を続けた。以来、強いきずなを保っている。シャプラ関係者として、カミサンの運転手兼手伝いと受講を兼ねて参加した。“黒一点”だった。

 香辛料はニンニク・ショウガ・トウガラシのほか、クミンシード・ターメリック・コリアンダー・クローブ・カルダモン・シナモン・テスパタ代わりのローリエの乾燥葉。これにチキン手羽先、ジャガイモ、タマネギが加わる。カルダモンとコリアンダーはすり鉢に入れて、すりこぎ棒でたたきつぶした。唯一、それだけを引き受けた。

 すり鉢から立ちのぼるカルダモンの香りと辛みに少し目が刺激された。が、香辛料であることを感じたのはこのときだけ。いざ、できあがったカレーを食べてみると、穏やかな味だった。

 それはそうだろう――といったら、鼻で笑われるかもしれないが。高温多湿の南アジアでは胃腸を守り、体力を維持するためにカレーを食べる。香辛料はそのための「薬」だ。激辛もあるだろうが、子どもも食べることを思えば、激辛である必要はない。
 
 参加した女性の年齢は、若いママさんからお年寄りまでと幅広かった。無添加の材料で、子どもにも食べさせられるカレーを――といったところが、人気を呼んだのかもしれない。
 
 昔、自産のトウガラシなどで「マイ七味」をつくったことがある。香辛料には無関心ではいられない。カルダモンは「香りの王様」と形容される。つぶしてみてそれを実感した。いい勉強になった。
 
 南アジア系では、インド料理店はもちろん、ネパール料理店も目にするようになった。バングラデシュ料理店は? バングラデシュ人がインド料理店のコックをする例はあるそうだが、看板を見たことはない。バングラを身近に感じる料理教室だった。

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