2016年9月22日木曜日

彼岸の中日

 平の街からの帰り、夏井川の堤防を通ったら、ヒガンバナが満開だった=写真。久しぶりに青空が――と喜んだのもつかの間、夕方には曇天に戻った。雨続きで川の水位が少し上がっていた。 
 堤防のヒガンバナに気づいたのは12日。10日前だ。その後、何回か街へ行ったが、国道6号を“直帰”した。雨か雨模様だったのが理由だ。それもあって、ヒガンバナが咲き乱れているのに少し驚いた。
 
 一日に一回は夏井川を見ること――そう決めて30年余になる。朝の散歩が日課のときは黙っても夏井川を見た。今は街への往復に夏井川を渡る。そのときチラリと川を見る。水源は大滝根山。ふるさとの山に降った雨が今ここを流れていると、いつも自分に言い聞かせる。
 
「暑さ寒さも彼岸まで」。あれほど暑かったのが、8月後半から前線と台風で「秋の梅雨」のようになった。暴風で倒れた稲から芽が出てこないか。そんな声が聞こえるなかで、晩酌も水割りからお湯割りに替わった。半袖・半ズボンも、2、3日前に長袖・長ズボンに替えた。

 季節の移り変わりはすんなり受け入れられる。ところが、人間の社会では――。きのう、街へ行ったついでに本屋をのぞいた。もう2017年の手帳を売っていた。尻に火をつけられたような気分になった。その帰りの真っ赤なヒガンバナだった。

 さてさて、きょう(9月22日)は秋分の日(彼岸の中日)。曇天。晴れていたら太陽の光がまっすぐ寺の本堂を照らし、鳥居の真ん中から朝日が差し込む神社もあったはず。残念。

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