いわき市泉ケ丘にあるギャラリーいわきからの帰り、坂道の歩道も歩道橋も下校を始めた泉北小生であふれていた=写真。10月7日金曜日、午後2時45分ごろ。足取りには休みを前にした軽やかさが感じられた。
あの日も金曜日だった。午後2時46分、小学生が一斉下校をしているところに、最大震度7、いわきで6弱の巨大地震が襲った。歩道橋を歩いていた子は生きた心地がしなかっただろう。
泉地区はJR泉駅を中心に、常磐線をはさんだ両側で区画整理事業が行われた。今も行われている。その結果、いわき市内でもめざましい人口急増地区になった。
平成8(1996)年4月には、泉小から分離するかたちで泉北小が丘の一角に新設された。市教育ガイドブックによると、今年(2016年)の児童数は泉小923人、泉北小829人と、市内他地区の少学校より群を抜いて多い。常磐線の北側は「泉玉露」、南側は「泉町滝尻」。小学校も南側は泉小、北側は泉北小というふうに分けられているようだ。
泉北小生の下校風景に遭遇して間もなく、泉町滝尻地内の宅地(保留地)2区画を販売するチラシが新聞に折り込まれた。「販売対象者はいわき市民」とあった。「いわき市民とは販売開始日にいわき市に住民登録がある方」だそうだ。相双地区から避難している人もいわき市民になっていればOK。施行者はいわき市。市民のための事業だから、そうなるのだろう。
市都市建設部小名浜区画整理事務所で申し込みを受け付ける。物件は①約80坪・1179万円②約87坪・1405万円――の2件で、価格が高いのか安いのかはよくわからない。けさの新聞には、わが家から車で5分ほどのところにある草野地区の宅地販売チラシが折り込まれていた。約87坪・古家付きで2265万円だという。価格的には同レベルとみていいのだろうか。
なにはともあれ、区画整理事業によって泉地区は一大ベッドタウンになった。事業区域外だがカミサン好みの店もできた。ギャラリーに足を運んだついでに別の店も――といった感じで滞留時間が長くなりつつある、
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