あの、夏のような暑さはどこへ行ったのだろう。好天のゴールデンウイークから一転、ぐずついた天気が続いている。“青嵐”にも見舞われた。
ゴールデンウイーク後半に風邪を引いて、2日寝たら治ったと思ったのだが……。鼻水・せき・痰(たん)が止まらない。マスクをすると、鼻水もせきも治まる。熱はない。テレビのニュース番組で知った「寒暖差アレルギー」か。
「神谷(かべや)耕土」がゴールデンウイークを境に、あらかた青田に替わった=写真。山野も若葉・青葉に染まった。
拙ブログで何度も紹介しているので恐縮なのだが、草野心平の詩に「五月」がある。
前半8行は「すこし落着いてくれよ五月。/ぼうっと人がたたずむように少し休んでくれよ五月。//樹木たちが偉いのは冬。/そして美しいのは芽ばえの時。/盛んな春の最後をすぎると夏の。//濃緑になるがそれはもはや惰性にすぎない。/夏の天は激烈だが。/惰性のうっそうを私はむしろ憎む。」。
詩の後半。「五月は樹木や花たちの溢れるとき。/小鳥たちの恋愛のとき。/雨とうっそうの夏になるまえのひととき五月よ。/落着き休み。/まんべんなく黒子(ほくろ)も足裏も見せてくれよ五月。」。この5行が好きで、5月の後半になると、いつも「早く行かないでくれよ、5月」という思いになる。
若いときも5月の天気は同じだったはずだが、年をとった今は5月の寒暖の差がこたえるのかもしれない。ゴールデンウイーク中には半そでにしようかなと思いつつ、夜になると冷えるので、長そでのままでいる。おととい(5月14日)、きのうと、車は暖房、こたつもオンにしている。
13日朝、茨城県鹿島沖で捕れたカツオが小名浜港に初水揚げされた。きのうの月曜日(ふだんは日曜日だが)、いつもの魚屋さんへ行くと、「小名浜に入ったカツオです」という。食べたら身がしまっていてうまかった。漁場が近い分、鮮度がいい。こたつに入って、鼻水をすすりながら、地元初水揚げのカツ刺しをつつく。お湯割りの量がいつもより増えた。「目には青葉」の「初鰹」に、「山ほととぎす」が加わるのも間もなく。
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