2017年8月17日木曜日

聖光と聖心

 甲子園の高校野球が天候不順で順延になった8月15日。孫が聖光学院のレギュラーメンバーである友人から電話がかかってきた。「聖心ウルスラ学園のウルスラってなんだい」「人名じゃないの」。聖心ウルスラ学園は聖光学院の対戦相手だ。あとで確かめたら、「聖女」の名前だった。夕方、また友人から電話がかかってきた。「女性の名前だね」「たぶん、伝説の」
 甲子園の話になった。「応援に行かないの?」「だめ、エコノミークラス症候群になるから」。以前(去年か)、甲子園へ応援に行ったら、長旅で足がはれ上がったという。それに比べたら、奥方は孫のためなら地獄でも、いや県大会でも全国大会でも「追っかけ」を欠かさない。しかも、もう一人の孫が同じ聖光のベンチ入りメンバーだ。今度ももちろん甲子園へ出かけた。

 きのう(8月16日)午後遅く、福島県の聖光と宮崎県の聖心が対戦し、聖光が5‐4で勝った。ショートで3番の孫=写真=が攻守に大活躍をした。もう1人の孫も二塁手で先発した。友人はテレビの前で何度も吠えたことだろう。

 友人の情報を参考に調べたら、いろいろ共通項があった。校名に「聖光」「聖心」とあるように、ともにキリスト教系の私立の学校だ。大阪の宿舎(ホテル)が一緒だった(そのホテルは福島県と宮崎県の定宿なのだとか)。
 
 聖心は延岡市にある。レギュラーのほとんどが同市内の中学校出身だ。聖光は、学校こそ県北の伊達市にあるが、今チームのレギュラーは大半がいわき市内の中学校出身。平二中、草野中は最寄りの学校だし、友人の孫は平三中出身だ。いわき対延岡の戦いではないか。
 
 そうであれば、また別の感慨がわく。江戸時代、内藤の殿様が磐城平藩を、次いで延岡藩を治めた。その縁で両市は「兄弟都市」のちぎりを結んでいる。次は兄弟都市の思いも背負って「ベスト8」の壁を突破――となるとおもしろい。

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