2017年8月14日月曜日

歩いて新盆の家へ

 きのう(8月13日)は、日曜日と月遅れの盆の入りが重なった。朝・昼・晩と分けて用事をすませた。
 いつもの日曜日だと、朝7時すぎに家を出て夏井川渓谷の隠居で土いじりをする。今週は新盆回りがある。早朝6時前、隠居へ車を飛ばした。キュウリや赤くなったトウガラシ=写真=を収穫し、三春ネギの苗を間引きした。生ごみを埋め、草引きをして、8時前には帰宅した。

 朝食後、9時すぎにカミサンの実家へ移動した。カミサンは盆のあいさつに訪れる親類の応対をし、私は奥の部屋で横になった。庭からアブラゼミとミンミンゼミの合唱が休みなく聞こえる。朝寝どころではなかった。
 
 午後遅くに帰宅し、夫婦で新盆回りに出かけた。1軒は車で、もう1軒は歩いて。歩いて行ったのは近所だからだが、久しぶりに施主とビールを酌み交わしたかったこともある。家族とも、もう何年も話をしていない。
 
 娘さんが帰省していた。葬式では「○○ちゃんか」「そうです」といったやりとりはあったが、わが家へ遊びに来たのは五つか六つのころまで。以来、十数年がたつ。「いくつになった?」「23歳です」。顔立ちも声も母親にそっくりだ。「東京でOLをしてます」と父親。最初の一杯をついでくれた。
 
 ちょうどそこへ「じゃんがら念仏踊り」の一行がやって来た。しまった、カメラを置いてきた。

じゃんがらは、月遅れ盆に新盆家庭を回って踊り、歌いながら故人の霊を慰める、いわき地方独特の伝統芸能だ。主に青年会が継承している。前日、「どうですか」と連絡があったそうだ。じゃんがら研究家でもある施主から解説を受けて踊りに見入る。

出かけるとき、カメラを持っていくかどうか迷った。カメラよりビールがまさったが、じゃんがらを見たらカメラを携帯しなかったことを悔いた。いわきの夏は、やっぱり「じゃんがらの夏」。

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