小・中学校はきょう(8月25日)から2学期。朝7時すぎには集団登校の子どもたちが家の前を通る。今年(2017年)は「日焼けした子ども」はいても少ないに違いない。曇雨天続きの夏休み――外で遊び回っても日に焼ける時間はなかっただろう。
2週間前の「山の日」、草野小絹谷分校の前を通って石森山へ出かけた。年に1~2回は分校の「トトロの木」=写真=を見ながら通る。8年ぶりにトトロを撮影した。
トトロの木を知ったのは、上の孫が2歳ちょっとのとき。父親が車に乗せてよく石森山へ連れて行ったらしい。その行き帰りにでも分校の前を通って教えられたのだろう。父子の会話に「トトロ」が出てくる。石森山にトトロがいる? 車に同乗して見に行ったら、分校の校庭にある針葉樹のことだった。
幹の枝が払われ、上部だけが動物に似せて刈り込まれていた。ミミズクとネコを重ね合わせたような顔だが、耳が立っている。目・鼻・ひげが飾り付けられている。まさにトトロだった。
その孫が、今は小4だ。トトロの木もそれだけ年輪を重ねた。8年前の写真と比べると、少しふっくらしたようだ。カメラの角度が真正面でなかったせいもあるが、目が引っ込んで見える。耳もぼさぼさ、赤い鼻は色が落ちた。
いわき市内では、分校は今やこの絹谷しかない。しかも、平地の田園地帯にある。住宅街の本校までは直線距離で3~4キロの間か。地理的には珍しい分校ではないだろうか。
2階建ての木造校舎がなんともかわいい。その校舎にピッタリのトトロの木だ。子どもたちはトトロに送迎されながら4年生までここで学び、5年生になると本校へ通うようになる。孫は本校の4年生。来年はもしかしたら分校出身の同級生ができるかもしれない。トトロの木が両者をつないでくれるといい。
8年前のきょう、拙ブログでトトロの木を取り上げた。「今日(8月25日)から2学期。分校の『トトロ』はわくわくしながら子どもたちを迎えたことだろう」なんて書いていた。少し年をとったトトロは、きょうもわくわくして分校生を待っているにちがいない。
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