俳句は上五・中七・下五の五七五音からなる。素人は下五から入るといいそうだ。一番下に季語ではない五音を持ってくる。真ん中の七音は、下五を描写したものにする。一番上に全体の気分に合った季語を据える。
キャスターの一人、博多華丸さんが“モデルケース”になった。下五、「ボールペン」。中七、「半分黒い」。上五、「青嵐」。「青嵐
半分黒い ボールペン」。なるほど。
テレビを見ながら、同時進行でつくってみた。身の回りを眺めて五音の名詞をさがすと、新聞があった。下五、「新聞紙」。新聞をパラパラやったら、「廃炉」の言葉が目に留まった。中七、「廃炉伝える」。上五は「梅雨曇り」。
事故を起こした1Fだけでなく、2Fについても、東電はやっと廃炉の意志を示した。廃炉には何十年という時間がかかる。「廃炉」と口にするだけで重苦しくなる。それを「梅雨曇り」に重ねた。「梅雨曇り
廃炉伝える 新聞紙」。確かに尻から積み重ねていけば、かたちにはしやすい。
きのうは「梅雨曇り」どころか、晴れて猛烈な暑さになった。戸を全開し、扇風機をかけても、茶の間の空気はよどんだまま。朝から室温が上昇し、午後1時すぎには32.5度になった。庭のプラムが熟しかけてきたので、先日、籠にいっぱい採った。残りをと思って、朝食後、庭へ出たが、熱風にやる気が失せた。(けさ6時過ぎ、カミサンに尻を叩かれ、幹にはしごをかけて残りを採った。朝日に照らされ、汗がにじんだ)
日中は外へ出る気になれない。室内にいても熱中症が心配だ。こまめに水分を補給しながら、座業を続けた。
カミサンに「リクエストしていた本が入った」と、図書館から連絡がきた。夕方出かけて、エアコンの効いた世界でほてりを冷ました。これを「尻から俳句」でどう表現するか。<6月29日室温32・5度>の前書を添えたら、よりつくりやすくなったが、人に見せるレベルではない。
まだ6月なのに、関東甲信地方が梅雨明けした。東北南部のいわきは、気候的には「東海・関東型」だから、梅雨が明けたも同じだが、来週後半には天気が崩れる。そんな日々の自然と人事に対応し、記録するには、「尻から俳句」が適しているかもしれない。ひまつぶしにもなるので、ちょっと続けてみようかな。
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