この街路樹はムクドリの集団ねぐらになっている。夕方になると小群が次々に現れ、絶えず形を変えながら旋回したあと、ケヤキの枝葉の中に消える。たまに飲み会があって、バスの終点のいわき駅とラトブの2階を結ぶぺディストリアンデッキを歩いているときに、ねぐら入りするムクドリたちを目撃する。
いわき駅の南方、旧国道6号のひとつ先の通りに、大通りと直角に交差する「新川緑地」がある。江戸時代、平城の外堀の外堀として新川が開削された。今は下水管を暗渠にして、地表にケヤキなどが植えられている。
この緑地を歩いていると、足をとられて転びそうになる。いつからか、ケヤキの根上がりによる通行障害に注意を促す赤い円錐形のロードコーンが置かれるようになった。緑地の南側に立つ市文化センターの広場のケヤキも一部、根上がりがおきて、ロードコーンが置かれている。
樹木は年輪を重ねて幹と枝が太く大きくなる。地上部を支える根も広く深く張る。それが阻害されるとき、根上がりがおきるようだ。
先日(6月10日)、平・本町通りの中心地の三町目で「三町目ジャンボリー」が開かれた。ラトブに車を止めてひと巡りしたとき、大通りのケヤキの根元を見て驚いた。若木を植えたときに設けられた鉄製の保護板が持ち上げられて浮いている=写真。そばの歩道のレンガも少し盛り上がっている。周りには注意を促すロードコーンとスライドバーの囲いがあった。
孫悟空の金輪・キンコジ、囚人の足かせ……。このまま放っておくと、鉄板が根元に食い込むのではないか。そうなる前に鉄板をばらせないものか。
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