2018年6月11日月曜日

「戊辰150年」の清掃

 土曜日(6月9日)、地元の神谷公民館で清掃作業が行われた。「春のいわきのまちをきれいにする市民総ぐるみ運動」の一環で、区長協議会のメンバーと公民館を利用する各サークルの代表30人ほどが参加した。
 草刈り機を使える人が敷地内の草を刈る。私らはあとから刈られた草をごみ袋に詰める。そうやって1時間ほどで作業が終わった。

 区長協議会のメンバーはそのあとも、道路と田んぼをはさんだ公民館の向かい、立鉾鹿島神社の一角にある「為戊辰役各藩戦病歿者追福」碑=写真=と、平六小裏山の公園に立つ「忠魂碑」の2カ所で草刈りをし、四隅の青竹としめ飾りを新しいものに替えた。

 追福碑は、以前は道路から見えたのだろうが、今は緑に覆われて基部しか見えない。放置すればたちまち緑に飲み込まれてしまう。

 忠魂碑もまた、東北地方太平洋沖地震で被災し、倒壊の恐れが生じた。私は当時メンバーではなかったが、区長協議会が旧遺族会などから寄付を募り、修復工事をした。本来、この種の事業は遺族会が中心になって行うものなのだろうが、神谷の場合は解散してない。コミュニティの中核をなす区長協議会が清掃活動も含めて受け皿になるしかなかった、ということらしい。

 忠魂碑の隣に「殉国」碑が建つ。日清・日露戦争から太平洋戦争までの地元の戦没者138柱の霊をまつる。
 
 ふもとにある追福碑は戊辰戦争で命を落とした各藩士を慰霊する。「今年(2018年)は戊辰戦争150年だから」。年に一度のルーチンながら、二礼二拍一礼に「節目」の思いが重なった。
 
 きょうは東日本大震災から7年3カ月の月命日。このところ、いわき市内で発行された震災記録誌を読み返している。節目には原点を振り返る、再確認する、という効果がある。後世に正確な記録を残すためには欠かせない作業だ。

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