きのう(6月19日)、バングラデシュのダッカ事務所駐在員から活動の現況を伝える手紙が届いた=写真。ダッカは、街の発展が見て取れる。でも、その変化から「取り残された人々」がいる。シャプラはそうした人々への支援活動を続けている。
具体的な取り組みとしては、児童労働削減のため、現地のパートナー団体とともに、ダッカ市内3カ所でヘルプセンターを運営し、14歳以上の家事使用人の少女には縫製、絞り染め、ブロックプリントなどの職業訓練を、さらに全員を対象にした授業では刺しゅう、調理実習、ペーパークラフト、アクセサリ―作りなど行っているという。
「習得したスキルを披露することで雇用主との関係が良好になる少女が多く、表情が明るくなっている様子が見て取れます」
バングラデシュには「ノクシカタ」という伝統刺しゅうがある。センターで「刺しゅうが好きな人は?」と聞くと、全員が手を挙げた。その写真が同封されていた。支援者の浄財が現地でなにに、どう使われているか――シャプラらしい報告でもあった。
ダッカ駐在員は、東日本大震災後、シャプラがいわきで交流スペース「ぶらっと」を運営していたときのいわき駐在経験者だ。わが家の近くにある義伯父の家を宿舎にしていた。いわき駐在を経験した初めてのダッカ駐在員だけに、身内のような感覚で手紙を読んだ。
「学び成長するという当たり前の権利を一人でも多くの子どもたちが享受できるよう」に引き続き支援を――と締めくくっている。
きのうはさらに、大学生と高校生の“孫”の母親から父の日プレゼントの焼酎セットが届いた。早速、この焼酎をなめながらダッカからの手紙を読んだ。終わって、サッカーワールドカップロシア大会の日本―コロンビア戦を見た。心が晴ればれするような一夜になった。
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