いわき市の春の「清掃デー」(6月3日)に、カミサンが家の周りの生け垣を剪定したら、造りかけで「逆とっくり」型のコガタスズメバチの巣があった。危ないので、夕方には除去した。
そのとき、ハチの巣から3メートルほど離れた同じ生け垣に、ヒヨドリも営巣していた。卵が四つあった。ヒヨドリは結局、巣を放棄した。卵もいつの間にか消えた。カラスが失敬したか。あとで、カミサンが剪定を再開し、巣を枝ごと切って=写真、テレビのわきに飾った。
私が目撃した例では、ヒヨドリはわりと人家のそばで営巣する。夏井川渓谷にある隠居の庭のクワの木に巣があった。同じ庭木のカエデで抱卵中のヒヨドリを見たこともある。
わが家の近く、義伯父の家の玄関前のナンテンにも巣をかけた。カミサンが剪定してわかった。計測したら、長径13センチ、短径9センチ、深さは4センチほどだった。外側基部にはビニールテープやレジ袋のきれはし、枯れ草を使い、産座にはシュロが敷き詰められていた。
今度切り取った巣も、外側にはビニールがびっしり敷かれている。長径・短径もナンテンの巣とほぼ同じだった。
生け垣と家の距離は1メートルもない。コガタスズメバチの巣は風呂場の前に、ヒヨドリの巣は店から続く「かべや文庫」の窓越しにできた。春~梅雨期は、めったなことでは窓を開けない。人間が軒下に近づくこともほとんどない。ヒヨドリはヒヨドリなりに観察して営巣場所を選んだのだろう。
家の周りをきれいにする「清掃デー」が設定されなかったら雛はかえっただろうが、人間の暮らしの場に近すぎた。思えば、朝、そちらの方でよくヒヨドリが鳴いているときがあった。巣材運びに忙しかったか。
義伯父の家のクスノキにカラスが営巣したことがある。業者に木全体の剪定を頼んだとき、古巣を壊さないように切ってもらった。巣は直径40センチほどあった。ハンガーが6~7個、組み込まれていたのには驚いた。すっかり都会生活になじんでいる。
わが家の庭木も「緑の鬱蒼」になりつつある。カラスその他が巣をかけてもおかしくない。そろそろ業者に剪定を頼まないといけないか。
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