2カ月にいっぺんの定期的な飲み会と、断れないおつきあいのとき以外は、夜の街へはほとんど行かない。「家飲み」で十分だ。
先日、6時始まりの忘年会があった。会場は駅前の大通り沿い(南町)にできた新しい店。1時間ほどいわき総合図書館でひまつぶしをして、外へ出るともう暗くなっていた。ケヤキ並木に飾り付けられたイルミネーションに誘われるようにして通りを歩いた。師走の夜の街を行くのは初めてだ。景色が違って見えた。
今年(2018年)で7回目の「いわき光のさくらまつり」が行われている。双葉郡富岡町・夜ノ森の桜並木をイメージした事業で、夕方5時から夜更けの11時までLED電球に光がともる。いわき青年会議所が主催している。
震災2年目の2012年にスタートしたときには、光は淡い紫色だった。それが、今は白色と温かなピンク色になった。忘年会が9時に終わって外へ出ると、白とピンクの光がいちだんと温かく見えた=写真。
会費は5000円の予定だった。が、小規模5人の集まりなので、セットコースではなく、飲んで食べた分だけの支払いで――と店側が計らってくれた。1人当たりほぼ3000円で済んだ。こんな金額でいい気分になったのは久しぶりだ。それで、イルミネーションもより温かく見えたのだろう。
きのうも縁があって夜9時から2時間、飲み会に参加した。駅前大通りから一本入った銀座通りにたまたま空車のタクシーがいた。それに乗って帰った。イルミネーションは消えていたかもしれない。
運転手と忘年会の話になる。「今夜がピークでしょうね」という。「今の時間、駅前のタクシー乗り場に行っても車はないですよ」。深夜になると、神谷(かべや)や平窪といった近場ではなく、四倉・久之浜・泉といった遠距離の客が乗るので、戻ってくるまで時間がかかる。ちょうどいいタイミングで乗ることができたわけだ。
きょうも飲み会がある。来週末にもある。この二つも、イルミネーションが温かく感じられる時間に、タクシーを待つことなく帰れるといいのだが。
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