戊辰戦争では、奥羽越列藩同盟側が敗走する際、町に火をつけたため、湯本の古滝屋も焼けた。150年前の話がにわかにリアルになった。
ブッドレア会は、古滝屋の故里見庫男社長が生みの親の「文化と福祉のボランティア団体」だ。里見さんはいわき地域学會立ち上げ時の中心メンバーだった。古滝屋の近くにある野口雨情記念湯本温泉童謡館は、里見さんが雨情関係資料約1400点を寄贈して、平成20(2008)年にオープンした。今年(2018年)1月、開館10周年記念式典・コンサートが開かれた。
この日朝方、夢で里見さんに会った。場所は、とあるスナック。里見さんがカウンターの止まり木で待っていた。私が童謡のことであれこれ尋ねる。そのうち、里見さんが「身長150センチ以下の童謡歌手にしか興味がない」という。そこへ、教育委員会の職員が現れた。スナックの外は学校を建設するための空き地。里見さんが面積を知りたがっていたようだ。職員は「2400平方キロメートルです」という。
目が覚めるとすぐ、夢の内容をメモした。学校の敷地が2400平方メートルというのは、いくらなんでも狭すぎる。童謡歌手の身長の話も含めて、夢に出てきたからそう書いたが、数字にはなんの根拠もない。里見さんは高校の教員をやり、のちに福島県の教育委員長も務めた。教育者としての一面が夢に出たようだ。
講師例会には里見さんの奥さんも参加した。「けさ、里見さんの夢を見ました」「あら、(私の夢には)さっぱり出てこないのに。昔のままだったかしら」「昔のままでした」
例会後は、古滝屋2階の「つだや」で懇親会が開かれた。“里見学校”のひとりに夢の話をすると、うらやましそうな表情になった。夏井副代表幹事は「スナックは、湯本の『○〇〇』だったのでは」と三文字の店の名をいう。そうかもしれない。平の「〇〇」(二文字)ではなさそうだった。古滝屋で飲むと二次会で行くことが多かったのは、「〇〇〇」。夢が生きるエネルギーになることもある。
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