2018年12月27日木曜日

イノシシとドクターヘリ

月に一度、義弟を内郷の福島労災病院へ連れて行く。途中、建設中の「いわき市医療センター」を見てきた。同センターは市立総合磐城共立病院の敷地内にある。今月(12月)中旬、わきを通ったときには歩道沿いの仮囲いがとれていた。アップした写真はそのとき、カミサンが車の助手席から撮った。南側からの病棟風景で、1階にはサービスヤード(物流・霊安出入り口)がある。要は裏口だ。
おととい(12月25日)、同センターが開院した。きのうからは外来診療も始まった。それに伴い、磐城共立病院は解体されて消える。屋上にヘリポートがある。開院初日にさっそく使用されたという。

きのうの朝の福島民報――。25日午前10時ごろ、いわき市小川町上平地内の山林で70代男性がイノシシにかまれ、両足に重傷を負った。男性は持っていた棒のようなものでイノシシを駆除した、という。棒のようなもの? 駆除? よくわからない。

夕刊(いわき民報)では――。開院初日の「午前に小川町で男性がイノシシにかまれたとして、ドクターヘリが出動し、市医療センターが受け入れることになったが、滞りなく運び込まれた」とある。

 上平の山林は阿武隈高地と平地が接するところにある。標高は200メートルに満たないが、結構険しい。そのため、消防の要請によって、福島県立医大からドクターヘリが飛来し、男性を浜通り南部の受け入れ病院である共立病院=市医療センターへ運んだ、ということらしい。

 夕刊で「棒のようなもので駆除した」あとの展開を知ったものの、やはりなぜイノシシに遭遇したのか、かまれたのか、がわからない。記者自身、イノシシと人間の攻防戦をよくわかっていないのではないか。

遭遇の仕方が具体的でないためについ想像をたくましくする。人里に近い山中には、イノシシ捕獲用の箱罠がある。男性はそれを確かめに行ったか。行くと箱罠にかかっていて、「棒のようなもの」で仕留めようとしてけがをしたか、などと、記事の足りないところを補ってみるのだが、それにも限界がある。しかし、浜通りのイノシシに関しては、記者はもっと知らないといけないのではないか――。あと5日もすると、イノシシを描いた年賀状が届く。

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