2018年12月25日火曜日

夏井川のコハクチョウと夕日

この3連休は朝日と夕日を意識して過ごした。冬至(12月22日)の朝は曇っていて、レイライン(光の道)は見られなかった。日中は日が差した。夕方、夏井川の堤防へ車を走らせた。対岸の専称寺の裏山に沈む夕日は、しかし、曇っていて見られなかった。途中、雲に切れ目ができて、寺から10時の方向に夕日が顔を出した。
翌23日は、朝のうちは晴れ。未明に平の八坂神社へ出かけて鳥居の内側から昇る朝日を見た。思わず合掌した。これだけでよしとするか――と思ったが、「専称寺の夕日」が残っている。しかし、午後になると全天曇り。宵には雨さえパラつきだした。

この日、午前中は孫とクリスマスプレゼントを買いに行き、午後は夏井川渓谷の隠居へ出かけてネギの苗床に寒冷紗をかけた。そのあと街へ戻り、ホームセンターで買い物をして、夏井川の堤防経由で帰った。

支流・新川と本流・夏井川の合流点にハクチョウが越冬している。夕方4時前後になると、堤防そばに住む「白鳥おばさん」がえさをやる。ちょうどその時間だった。ハクチョウが岸辺に群がっていた=写真上1。群れをはさんで上流に白鳥おばさん、下流には餌(え)づけの様子を写真に撮るアマチュアカメラマン。ハクチョウは、数えるとざっと100羽いた。

専称寺の裏山に夕日が沈む時間帯でもある。白鳥の写真は撮れたが、全天曇りでは対岸の専称寺を見るまでもない。

そして、きのう24日は午後3時すぎ、図書館へ出かけた。期限がきて返さないといけない本がある。代わりに、年末年始に読む本を借りる。家を出ると快晴だ。街へ向かっている途中でふと思い出す。専称寺の裏山に沈む夕日を見ないと――。
冬至の日と同じように、寺と正対する左岸堤防まで引き返し、高度を下げながら西に移動する太陽を追った。すると3時50分すぎ、専称寺の裏山の鞍部から一つ左側(南側)の尾根に夕日がかかって消えた=写真上2。

尾根の木々も、寺の裏山の竹林もずいぶん生長した。木々も竹林もなくて尾根筋がはっきりしていれば、冬至の夕日は寺の本堂に安置されている阿弥陀三尊の光背と一体化したことだろう――時間を追ってスケッチした太陽の位置を読みながら、そんなことを想像した。

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