2023年10月19日木曜日

給湯器の寿命

           
 風呂の給湯器=写真=がおかしい、と気づいたのはいつだったか。浴槽のそばの壁に、湯はりや追いだきのリモコン装置がある。「自動」にしても、浴槽の湯口からお湯が出てこない。

 ではと「自動」を取りやめ、蛇口を全開にしてお湯をためることにした。これはこれでうまくいった。

が、そのうち蛇口と連動しているシャワーの湯量が一定しなくなった。急に細くなって熱くなるかと思えば、いつものようにお湯が噴き出す。

 蛇口のお湯も、次第にシャワーと同じ“症状”になった。これはガスの燃焼が尋常ではない証拠だ。

 カミサンがガスボンベを交換に来る業者に連絡すると、日をおかずに担当者がやって来た。風呂場をチェックし、外の給湯器を見て、ひとこと。「24年もよく持ちましたね」。製造年が1999年だった。

 担当者の話によると、ガス給湯器の寿命は通常10年。早い場合は7~8年だとか。24年も持つのは例外的なことらしい。

 それを確かめるために、あとでネットをサーフィンする。安全上、支障なく給湯器が使える期間(メーカーの設計標準使用期間)は10年、持って15年。ガス給湯器の主な症状のひとつに、お湯の温度が設定温度よりもぬるくなったり、上がったりして一定しない、シャワーも同じ――とあった。

これでは、やけどの心配もあるので、給湯器を新しくすることにした。値段は? 聞いてびっくり。しかし、寿命がきたからには交換するしかない。

話はそれで終わらなかった。夏井川渓谷の隠居にある台所の給湯器も、真冬に凍結・破損した。

お湯を出すと、給湯器から水が漏れる。それで夏場は給湯器の元栓を締め、やかんにお湯をためたり、食器をお湯で洗ったりはしないできた。

そろそろ水が冷たく感じられる時期になった。冬はやはりお湯を使いたい――。こちらも交換することにした。

二つ合わせると、けっこうな金額になる。この年齢になると、もう自分たちの世代だけの話ではなくなる。

子どもたちが引き続き利用するかどうか、なんてことはともかく、家として機能するためにもやはり給湯器は欠かせない。

平地のわが家の給湯器(風呂)は東日本大震災を経験してもなんとか持ってくれた。渓谷の隠居の給湯器(台所)はこれまで2回か3回、凍結・破損している。

地球温暖化、いや沸騰化がいわれているとはいえ、真冬はやはり瞬間的に冷え込むときがある。油断をして水抜きを怠ると、たちまちやられる。これだけは人間が注意しないと、神経を研ぎ澄ませていないと予防ができない。

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