2024年2月7日水曜日

雨でよかった

                     
 真夜中、起きたついでに庭を見る。車は屋根も、フロントガラスも白くなっているのでは、と思ったが、そのままだった。

朝6時過ぎにまた見ると、やはり雪はない。2階から見える西の山々だけがうっすら雪化粧をしていた=写真。

安堵と同時に、気が抜けた。あれほど雪を警戒していたのに。でも、空振りでよかった――。それが火曜日(2月6日)朝のこと。

前日の5日は、朝のうちは曇りだった。夕方から雪、そして翌6日は低気圧や気圧の谷の影響で、福島県の中・浜通りは大雪の見込み、という予報だった。

週明けでやることが二つ、三つあった。銀行へ、ガソリンスタンドへ。午後はアッシー君をして、バイパス(現国道6号)経由で鹿島地区へ。

銀行が開く時間にあわせて、車のトランクに灯油缶を積んで出かけ、その足で灯油を補給し、帰ると今度はカミサンを乗せて鹿島地区へ向かった。

とにかく雪になる前に用をすませ、あとは家で静かに過ごす――それだけを心がけた。

5日午後には、雪ではなく雨が降り出した。午後5時過ぎには茶の間のカーテンを閉めたが、外は雨のままだった。

その前からX(旧ツイッター)には雪の情報がアップされるようになった。いわき南部の勿来の関公園、北部のいわき駅前あたりでも雨が雪に変わったという。

 わが家は、常磐線でいうと、いわき駅と東隣の草野駅の中間にある。間に夏井川と鎌田山が横たわるが、市街地としては連坦している。雨が雪に変わるのも時間の問題だと、覚悟していたのだが……。

春先、南岸低気圧が本州付近を東進しながら雪を降らせることがある。東京はそれで今回、かなりの雪に見舞われた。

いわきはどうか、といえば、磐越道の三和IC~郡山東IC(下り線はいわきジャンクション)間と、国道49号の三和IC交差点~平田IC交差点間が一時、通行止めになった。

いわきは広い。白一色にはならない。こんなときにはやはり、「3極3層」という言葉が思い浮かぶ。前に書いたことをなぞる。

「3極」は人口集中地の平(夏井川)・小名浜(藤原川)・勿来(鮫川)。それぞれの流域の中心=極をいう。

「3層」はいずれの流域にも共通するが、ハマ(沿岸域)・マチ(平地)・ヤマ(山間地)の違いとつながりのことだ。

広いいわきをコンパクトなかたちに還元してとらえる。3極3層とみた方が理解しやすいというのが、いわきをウオッチングしてきた結果としての私の考えだ。

マチでは雪は降らなかった。が、ヤマでは雪が降った。勿来では豪雨だった。が、平は晴れ、雨は降らなかった、ということがある。

風土が違う。いわきにはハマの、マチの、ヤマの風土があるのだ。そして、同じマチの風土でも天気が違う。

今度もまた、3極3層を実感した。中通りに隣接する山間部は雪に見舞われた。平地でも雨のままだったり、雪になったりした。転倒・スリップ事故はたぶん、平地ではなかったのではないか。

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