2025年1月27日月曜日

日本語スピーチコンテスト

                     
   いわき地球市民フェスティバルが1月25日午後、いわき市文化センターで開かれた。以前は国際交流・協力団体などがブースを持って展示・紹介をしていたが、平成29(2017)年からは日本語スピーチコンテストに切り替わった。

フェスティバルは回を重ねること、今回で23回だという。カミサンがシャプラニールいわき連絡会の代表をしているので、私も初回からカミサンのアッシー君として展示用の荷物運びを手伝ってきた。

「外国にルーツを持つ市民」によるスピーチコンテストになってからは、浮世の義理で審査員(前は5人、その後4人になり、今回は3人)を務めている。

 会場は最初いわき駅前のラトブ、次に常磐の古滝屋、そして平のいわきPITに変わり、今回は文化センターの大ホールという大きな舞台が用意された。

 コロナ禍のために、動画による審査になった年もある。前回のフェスティバルはどうも記憶にない。で、ネットで調べたら理由がわかった。

スピーチコンテストに代わって、平中央公園を会場に、それぞれの国の文化などを紹介するイベントが行われた。

その意味では2年ぶりの開催である。一般の部に技能実習生を中心にした12人、高等教育機関の部に東日本国際大学と福島高専の学生13人が出場した。

発表者の「態度」(観客の方を見て話しているかどうか――など)と「「内容」の両方から評価した。

 一般の部では、「ベトナムと日本の文化について」や「日本はアジアのイギリス」といった話、インドの「タミル文化」の紹介などが印象に残った。

 学生の演題は、「一期一会」や「『いわき』は第二の故郷」「人生が変わった日」「私の祈り」「建前」などで、それぞれに感じたこと、考えたことなどを話した。

 この結果、一般の部では「いろいろな思い出ができた4年間」と題して話した主婦スウィピョーさん(ミャンマー)が最優秀賞を受賞した。

高等教育機関の部は「時は金なり」の福島高専3年生モハマド ファリス フィトリ ビン モハマド アジジさん(マレーシア)が最優秀賞に選ばれた。

 前回までと違って、今回は中国と韓国出身の出場者がいなかった。母国のクーデターに触れる出場者もいた。

 表彰式が終わり、記念撮影が行われた=写真。学生の最優秀賞受賞者と隣り合わせになった。

「長い名前だね」というと、「後ろは父親の名前です」と教えてくれた あとで、ネットで確かめる。マレー系の人間は、名字は持たない。自分の名前のあとに父親の名前がくる、とあった。「ビン」は「息子である」という意味だそうだ。

共生社会への一歩は、まず話してみる、外側=異文化の視点に触れてみる。そこからではないか――という意味では、今度も貴重な機会になった。

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