2016年10月15日土曜日

アルコール問題講演

 行政区の保健委員をしている。地域の健康づくりを推進するための、行政と住民のパイプ役だという。市が委嘱する。行政区役員が兼務してきたので、引き受けて5年がたつ。日常的に多いのはごみ問題だ。先日、「表彰します」という案内がきた。年数がくれば「ねぎらう」決まりになっている。ごみ問題はカラスと違反のエンドレス。それを少しでも支えようということなのだろう。
「健康いわき21推進市民大会」がおととい(10月13日)、いわき市総合保健福祉センターで開かれた。初めて参加した。各種表彰、大会宣言の決議のあと、特別講演が行われた。

 演題は「アルコールと心身、睡眠の問題」。福島医大「災害こころの医学講座」主任教授前田利治さんが講演した。どこかで見た顔と名前のような……。帰宅して朝刊(朝日)を開いたら、ご本人のインタビュー記事が載っていた。朝、見出しだけながめ、あとでじっくり読もうと思っていた記事だった。

 まず、インタビュー記事から。福島県内で避難指示が出た市町村に住んでいた21万人の健康調査を行っている。うつ病の可能性がある人の割合は全国平均より高いが、減る傾向にはある。「ただ、岩手、宮城では急減した震災関連自殺は、福島では依然として高く、累計で80人を超えました。アルコール摂取に問題を抱える男性も2割前後で横ばいが続いています」

「震災の年の関連自殺は宮城、岩手、福島の順に多く、津波の死者数に比例し、震災の直接的な影響と思われます。5年後も福島だけ突出して多いのは、原発事故の影響と考えざるをえません。(中略)当初は希望を抱いていた人が希望を失いつつあります。地域社会との断絶が自殺の根底にあるのかもしれません。(中略)我々の調査で、地域社会が持つ助け合い機能の低下が、人々の心の回復を妨げることもわかってきました」

 睡眠やアルコールの問題、生活習慣病にかかわる問題に注意しなければならない――というのを受けるかたちで、特別講演が行われた。

 アルコール量に合わせて自殺リスクも高くなる。アルコールを摂取すると体内温度は38度になる。脳は熱に弱い。脳は体重の2%しかないのに、エネルギーは20%近く消費する。健康を保つためにも節酒と睡眠が大切だという。「頭寒足熱」とはこのこと。
 
 酒の純アルコール量を量る単位を「ドリンク」(純アルコール10グラムを含むアルコール飲料=1ドリンク)というそうだ。通常、日本人の適量は一日に20グラム(2ドリンク)とされている。焼酎一合は純アルコール36グラムなので、「3.6ドリンク」。すると、私は……軽くそれを超える。もちろん個人差はある。「鉄の肝臓」に感謝している。
 
 ゆうべは4ドリンクくらいで早々と切り上げた。生活習慣病の「敵」ではなく、生活美風の「味方」の中身を知って、より長~く愛する気持ちが強まった。とはいえ、それは個人のレベルの話。地域社会の喪失、受け入れ側の受容と反発、孤独死などを頭においてアルコールと向き合わないといけない。

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