2017年8月9日水曜日

彦根東高、勝つ

 友人の孫2人が聖光学院の野球部に入っている。福島大会で優勝し、11年連続で甲子園出場を決めた。台風5号の影響できのう(8月8日)、一日遅れの開会式が行われた。球児の晴れ姿をテレビで見た。
 開会式が終わったあとも、台風の動きが気になってつけっぱなしにしていたら、第1試合が始まった。アルプススタンドに「彦根東高校」の赤い横断幕があった。あの新聞部のある学校ではないか。

 同校新聞部は全国でもトップクラスのレベルを誇る。学校新聞を年に10回発行し、速報新聞を年に150回は出す。先日開かれた「みやぎ総文」(全国高校総合文化祭)でも、新聞の部で10年連続最優秀賞を受賞した。

 東日本大震災が発生してからは福島をエリアに取材を続けている。去年(2016年)は3月12日、シャプラニール=市民による海外協力の会が平で運営する交流スペース「ぶらっと」を取材した。「ぶらっと」はこの日を最後に閉鎖された。たまたま居合わせたので取材を受けた。後日、学校新聞が送られてきた。レイアウトといい内容といい、質の高さに驚いた。今年も福島を取材して特集号を出したらしい。

 スクールカラーは赤。アルプススタンドは赤い花畑のようだった。赤いTシャツの背中には「赤鬼魂」の文字。「井伊の赤備え」に由来する建学の精神が「赤鬼魂」で、「先駆者精神」を表している。アナウンサーがアルプススタンドの応援団を紹介する。学校新聞と、取材中の新聞部員がアップされた=写真。文武両道の、県立の進学校だということがわかる。

 大河ドラマ「おんな城主 直虎」はまだ遠州時代だが、徳川方についたあとは武勲を挙げ、譜代大名として彦根に城を構える。幕末、藩主井伊直弼は大老として日米修好通商条約をまとめ、安政の大獄を行って暗殺される。このあと、幕政を仕切ったのが同じ譜代の磐城平藩主安藤信正だった。彦根東高校は、この彦根城の一角にある。

 試合は長崎代表の波佐見にリードされ、逆転し、再びリードされて、最終回に逆転サヨナラ勝ちをするという劇的なものだった。新聞部の速報新聞にはきっとスポーツ紙顔負けの見出しが躍ったにちがいない。

わが福島代表、聖光学院は明10日午後1時から、おかやま山陽と対戦する。こちらも“テレビスタンド”から応援しよう。

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