2018年10月17日水曜日

バングラ前駐在員の帰国報告会

シャプラニール=市民による海外協力の会は国際NGOだ。南アジアのバングラデシュやネパールで、①子どもの権利を守る②災害に強い地域をつくる③フェアトレードを通じて共生できる社会をつくる――などを柱にした活動を展開している。創立メンバーの一人が福島高専の寮仲間だったので、前からかかわっている。
シャプラのバングラ事務所で1年間、駐在員を務めた猪瀬絢子職員が来週水曜日(10月24日)午後6時から、いわき市平字三町目のアートスペースもりたか屋で帰国報告会を開く=写真(チラシ)。

シャプラは東日本大震災直後から初めての国内支援に入り、平で5年間、交流スペース「ぶらっと」を開設・運営した。帰国報告をする猪瀬職員は、1年間、いわきにも駐在した。地元NPOや市民に知り合いが多い。

シャプラの活動報告会は、これまでにもいわきで何度か開かれている。が、いわき駐在経験スタッフの報告会は初めてだ。いわき以外では、東京・和歌山・大阪・愛知で開かれる。

「ラジオで変える、バングラデシュで働く少女の未来」をテーマに話す。シャプラは2006年から、家事使用人の少女たちの権利を守るための支援活動を続けている。報告会では、現在取り組んでいるコミュニティラジオを通じた啓発活動について、家事使用人として働く少女などへのインタビューを通して見えてきたことを紹介する。

 4カ月前、バングラデシュのダッカ事務所駐在員、つまり彼女から活動の現況を伝える手紙がシャプラ会員やサポーターに届いた。おおむね次のようなことが記されていた。

――ダッカは、街の発展が見て取れる。でも、その変化から「取り残された人々」がいる。シャプラはそうした人々への支援活動を続けている。
 
 具体的な取り組みとしては、児童労働削減のため、現地のパートナー団体とともに、ダッカ市内3カ所でヘルプセンターを運営し、14歳以上の家事使用人の少女には縫製、絞り染め、ブロックプリントなどの職業訓練を、さらに全員を対象にした授業では刺しゅう、調理実習、ペーパークラフト、アクセサリ―作りなどを行っている。

学び成長するという当たり前の権利を一人でも多くの子どもたちが享受できるように――という思いを届ける報告会でもある。

定員は30人。参加費は500円で、キーマカレーが出る。問い合わせはシャプラニールいわき連絡会・吉田(0246-34-7871)か、シャプラ東京事務局・鈴木(03-3202―7863)へ。

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