2018年10月28日日曜日

日本語スピーチコンテスト

 いわき地球市民フェスティバルがきのう(10月27日)、いわき駅前再開発ビル「ラトブ」6階、いわき産業創造館で開かれた。外国にルーツを持つ市民によるスピーチコンテストと、出場者と市民の交流会の二本立てで、ユネスコやシャプラニール=市民による海外協力の会などのブースも設けられた。
 いわき市民間国際交流・協力団体連絡会が主催し、市が共催した。シャプラニールいわき連絡会も主催団体に加わっているので、去年(2017年)に引き続き、5人の審査員のひとりに引っ張り出された。

 一般の部には英語指導助手(ALT)や主婦、技能実習生、小学生など7人、高等教育機関の部には中国・モンゴル・ネパールからの留学生5人が出場した。テーマは「こうなったらいいな 明日のいわき」。外国人から見たいわきのいいところ、改善してほしいところなどを、トツトツと、あるいは流暢に話した。

 大賞を受賞したのは、一般が小6の押川マリアさん(12)。ふるさとのフィリピンと日本は、「豊臣秀吉の時代には仲良くしていた。第二次世界大戦では日本が占領した。今は仲良くしている。私にできることは、みんなと仲良くし、協力し合い、ごみを拾うこと。そうすれば、笑顔ときれいな自然でいっぱいのまちになる。戦争がおきたら家族はバラバラになる。平和だといいなと思う」と訴えた。

 高等教育機関の部では、福島高専に留学しているモンゴル出身のオトゴンバートル・ムンフゲレルさん(20)が原発震災を取り上げ、ハキハキとした口調で「自分の目で確かめようと思っていわきへ来た。びっくりした。みんな普通に生活している。間違った情報のままでいるモンゴルの人に、世界の人に、ネットで正しい情報を発信したい」と語り、会場の共感を呼んだ。

 大賞以外にも、出場者全員に「ダジャレがうまいで賞」「ハスのように美しいで賞」「公園を増やしま賞」などと、聴衆と審査員の“合評”でスピーチ内容に見合った賞が贈られた。

「素晴らしい提案で賞」には、いわきに住む外国人の思いの一端が現れていた。「外国人ができる仕事を増やしてほしい。学校でもっと英語などを教えてほしい。運転免許を取るための知識をわかりやすく教えてほしい。外国の食料品が買える店があってほしい。多くの外国語の案内があってほしい」

「ふだんのいわき」とは違った「もうひとつのいわき」にいるような時間を過ごしたあと、出場者・スタッフ・市民が一緒になって記念写真に納まった=写真。

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