体育の日(10月8日)に三春ネギの種まきをした。タイミングを逃したら、翌年、自産のネギを食べられない。まずは自分の“農事暦”の一つをこなしてホッとする。
それからざっと3週間。きのう(10月28日)朝、隠居へ出かけて菜園の草むしりをした。
白菜苗の畝をハコベが覆っている。苗のまわりのハコベを取り除き、三粒の点まきにしたままだった苗を一本立ちにした。間引いた苗は、汁の実にしてもたいした量ではない。別のところに植え直した。活着したらもうけものだ。
白菜は8月下旬に種をまいた。発芽しなかったり、発芽しても消えたりしたのが半分もあった。種まき直前に菜種の油粕をまいて土にすき込んだため、それから発生したガスで発芽障害がおきたのだろう。
余った種を育苗トレーにまき、自宅の軒下に置いて水やりを続けたら、本葉が出てきた。これを隠居へ持って行って補植した。間引いて植え直した苗も含めると、大・中・小合わせて50株になった=写真上。そのまま育てば、漬物だけでなく、春には菜の花の味が楽しめる。
三春ネギの苗床の草むしりもした。ネギは芽生えたばかりで、丈は5~7センチ。発芽率はざっと7割か。今のところ、思った通りに緑の隊列ができている=写真下。ハコベかなにかの草の芽も生えてきた。これらはネギ苗に必要な日光を遮る。全部は取り切れない。が、隊列にまぎれている草の芽はあらかた除去した。取ってもとってもあとから生えてくる。そのつど手をかけるしかない。
昼食と昼休みをはさんで、土いじりはざっと5時間に及んだ。三春ネギの種まきを終えたときには、ホッとしてどこかへ遊びに行きたい気分になった。そのあと、十分手をかけてやれなかった。きのうはたっぷり白菜とネギにつきあった。食害する黒虫も取り除いた。やれることはやった、あとはカツオの刺し身でグイッとやるだけ――久しぶりにそんな気分になった。
まちの暮らしはそれなりに楽しい。キョウヨウ(きょう用事がある)とキョウイク(きょう行くところがある)で忙しい。それでもどこかフワフワ漂っているような感覚がつきまとう。それを、日曜日の土いじりが解消してくれる。地に足が付いた感覚が戻ってくる。
一番の手ごたえは、太陽や雨風と一緒にモノをつくっている、という“創作感”に包まれることだろう。精神衛生上、土いじりが欠かせなくなった。
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