わが区内に4階建ての県営住宅が立ち並ぶ。その建物に囲まれて入居者のための公園と集会所がある。集会所の雨樋吐きだし口が最近修繕され、そばの土も入れ替えられた=写真。
区内会の総会で定期的に放射線量を測ってほしい、という要望が出された。副区長が保健委員を兼ねるために、保健委員である私が月に一度、区内の放射線量を測っている。結果を回覧板で知らせる。
昨年11月下旬、区内会の役員と子どもを守る会の役員その他40人ほどが出て、県の補助金50万円を使い、「生活空間環境改善事業」を実施した。主に高圧洗浄機を使って通学路を“除染”した。でも、ただ側溝に洗浄したものを垂れ流すだけ。じくじたるものがあった。
集会所の雨樋吐きだし口(南と北の二つ)の放射線量が高いので、そこも高圧洗浄機とブラシでごしごしやった。線量がかなり下がった。
ところが、定期的に測定を始めたら――。そこだけ元の高い数値になっている。周りの土は? 南の方は、雨樋の吐きだし口が露出していることと、それがだれかに壊されて、雨水が四方にしぶいていたのだろう。びっくりするほど高かった。ミニミニホットスポットだ。
区の役員が出て、試験的に南の雨樋わきの土を入れ替えた。効果はあった。が、せいぜい1メートル四方だ。それをやるだけで大変な時間がかかった。区内会の役員レベルでできる作業ではない。
区長さんから行政に要望してもらうことにした。が、市に言えば「県の管轄だから」、県に言えば「市の除染プログラムでやるから」。らちがあかない。が、結果的には県が雨樋を修繕し、周辺の土を入れ替えた。
「前」と「後」では――。地上1センチで毎時1マイクロシーベルトを超えるミニミニホットスポットは1カ所だけに減った。
最大4マイクロシーベルトを越えていたところが0.88になり、2.04のところが0.43、1.90のところが0.90に下がった。1を超えていたのはコンクリートの床の角。雨とともに落ちてきた放射性物質が側面にこびりついているのかもしれない。要注意個所にはちがいないが、線量は下がった。
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