夏井川溪谷の無量庵の近くに東北電力の水力発電所がある。無人だ。そこから100メートルほど下ったあたりに、下流で稼働している発電所の取水堰(ぜき)がある。堰から導水路が川に沿って森の中を延びている。
それも含めて電力社員が定期的に巡回・点検しているのだろう。堰の左岸近くにロープが張られ、「注意! ハチの巣が近くにあります。(スズメ蜂)危険ですので近寄らないで下さい!」の札がさがっていた=写真。
無量庵へは、現役のころは週末にしか行けなかった。今は逆に、週末に行けないことが多い。で、ウイークデーに出かけるというケースが増えた。そんな平日に、川岸で“宇宙服”のようないでたちの巡視員ペアを見たことがある。ハチ対策だと容易に想像がついた。
「注意」の札がつるされたスズメバチは、オオスズメバチでもあろうか。民家の軒下に大きな球状の巣をつくるのはキイロスズメバチ。巣の外観は陶芸でいう「練り込み」だ。
その巣が無量庵の風呂場の板壁の中にあったとき――。近くで草むしりをしていたカミサンが手をチクリとやられた。やけどをしたような痛みが治まらないので、いわき市立磐城共立病院の救命救急センターへ連れて行った。「今度刺されたら、すぐ救急車を呼ぶように」。ドクターの言葉が今も頭に残る。
8月から9月にかけて、スズメバチに刺されて死んだ、などというニュースが流れる。きのう(7月29日)は午後1時半ごろ、いわき駅前を通ったら、デジタル表示の気温が「37度」だった。「31度」の間違いではないか。カミサンに確かめたら「37度」に間違いないという。暑い時期の草刈りには熱中症とスズメバチの危険が伴う。怠けるに限る。
1 件のコメント:
二回目以降はアナフィラキシーが起きるのでショック死の恐れがあります、と病院側は言ったのですよ
http://www2u.biglobe.ne.jp/~vespa/vespa056.htm
おおざっぱですが10年ぐらいは用心した方がいいでしょうね。
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